平成8年7月5日に創立されたJAAGAは、歴代会長、理事、会員諸氏等の献身的な努力と支援により、航空自衛隊と在日米空軍の相互理解と友好親善はもとより、各種の企画を通して、わが国の安全保障の確立に寄与してきた。 この度、創立10周年記念行事が7月11日(火)午後1時から8時30分の間、 防衛庁副長官をはじめとする国会議員、外務省・防衛庁・航空自衛隊・在日米空軍の要人、その他来賓多数をお招きして、約120名の JAAGA会員が参加してグランドヒル市ヶ谷において盛大に行われた。
 「JAAGA発足10周年という節目にあたり、これまでの活動実績を確認し、更なる発展を期すために記念行事を催して会員一同の団結の強化を図るとともに、日米の関係者を招待してJAAGAの活動に対する理解ならびに両国の信頼関係の増進に資する」ということを目的として記念講演会、感謝状贈呈式、祝賀会並び企業展示を実施した。なお企業展示は初めての試みであった。 (リンク部(下線)をクリックすると最下部にスライドが表示されます)

記念講演会
 講師にはJAAGA名誉会員でもある第15代米国統合参謀会議議長リチャード・マイヤーズ空軍大将を招聘し、「The Threat from Violent Extremism – WWX(暴力的過激主義の脅威―WWX)」と題して約1時間の講演会を開催した。講演に先立ち竹河内会長から講師の紹介があり、会員、防衛庁・自衛隊関係者、米軍人等の招待者等合計約250名の聴衆が熱心に聴講した。マイヤーズ大将の豊富な経験、特に9.11以降の各種体験談と、米軍人最高位の職を全うされた見識による講演はJAAGA10周年に相応しいものであった。今後の日米関係及び国際関係を考える上で示唆に富んだ内容であった。大将の講演をより有意義なものにするため同時通訳を入れ、また会場に溢れた聴衆のため隣室にテレビ中継をする等、大掛かりな講演となった。1時間に亘る大将のユーモア溢れる豊富な話題は聴衆を大変魅了した。大変素晴らしい記念講演であった。 なお、マイヤーズ大将は12日、佐藤行雄日本国際問題研究所理事長が座長を努められるJIIAフォーラムにて「世界の安全保障環境」と題して講演を実施されました。 講演内容はPDFHTMLの2形式のファイルで本ホーム・ページ上で見ることが出来ます。


感謝状贈呈式
 JAAGA創設以来、その発展に特に貢献された日米の個人4名(石川吉夫氏、坂本祐助氏、サールス・昌子女史、ハワード・黒田氏)と団体3法人(川崎重工業株式会社、三菱重工業株式会社、三菱電機株式会社)に対して竹河内会長から感謝状と記念品が贈呈された。

祝賀会
 祝賀会には木村太郎防衛庁副長官、外務省北米局審議官等外務省代表、防衛庁内部部局代表、吉田正航空幕僚長、防衛庁付属各機関、航空幕僚監部、航空自衛隊各部隊の代表等、また米国側からは在日米軍司令官ライト中将ご夫妻等米空軍関係者、記念講演の講師マイヤーズ大将、山本安正 JANAFA(日米ネービ友好協会)会長ならびに杉山蕃新生つばさ会会長、佐藤行雄日本国際問題研究所理事長等、約120名の招待者と米軍関係者の来賓を仰ぎ、約300名の盛大な記念祝賀会となった。 祝賀会開始にあたり日米両国の国歌を吹鳴した。竹河内捷次会長の主催者挨拶に続き、木村太郎防衛庁副長官吉田正航空幕僚長ライト在日米軍司令官マイヤーズ大将と、それぞれの立場からの祝辞が述べられた。額賀防衛庁長官の祝電披露に続き杉山蕃新生つばさ会会長の乾杯の音頭で祝宴となった。 祝宴のアトラクションとして航空自衛隊中央音楽隊のメンバーによる日本と米国の馴染みの曲目が演奏された。日米親善の雰囲気を高めるには十分であった。来賓の方々が日米の参加者と親しく懇談されたり、また旧知の日米関係者の間では思い出話の花が咲くなど、終始和やかな雰囲気とエネルギッシュな空気が会場を包んだ。 午後8時30分、山口利勝副会長の乾杯の音頭で祝宴は盛会裏に締めくくられた。2時間の祝賀会はアッという間に閉会となった。旧知との名残惜しさもあり余韻を楽しみながらの閉会であった。

企業展示
 参加企業はJAAGA法人会員のうち19社であり、各企業毎に企業活動の紹介、PRのための資料展示、あるいは航空機の大型模型・器材等の展示を行った。今回が初めての試みであったが、各企業とも全力で出展に当たり、展示会場が狭く感じられるほどで、展示内容も充実しており、 JAAGA10周年を飾る素晴らしい展示となった。展示の開始に当たり遠竹理事長から参加各社へ謝辞があり、開会後は市ヶ谷基地から現役の自衛官を含め多くの見学者が訪れ、午後1時から6時30分までの5時間半に長時間の展示であったが、関係者の努力により成功裏に展示会を終わることが出来た。

 本記念行事を通して参加者の皆様に改めてJAAGAの意義とその役割について理解を深めてもらうことができ、更には本記念行事がJAAGAの更なる発展、飛躍のための礎になったものと確信したい。  (源 常務理事記)

 

協会創立10周年記念行事を開催