木村副長官、友人並びに知人の皆さん、こうしてJAAGAの10周年のイベントに招かれましたことを大変光栄に思っています。またこの様に日本へ来ることが出来て嬉しく思います。世界中を回って来ましたが、この様に歓迎され、また温かいもてなしを受け、この日本ほど素晴しい国は他にはなく、嬉しく思いますとともに、決して忘れることはできません。日本では退役するとOBと言うようですが、リタイヤード・オフィサの皆さん、またお目にかかれて嬉しく思います。

 私達は植物の種を蒔き、水を遣り、それを大切に育てます。10年経ったJAAGA を目の当りにして、植物の成長と同じ様に米日関係も大変成熟したものになってきたと感じます。吉田空幕長からコープ・サンダーの話が出ました。私共がコープ・サンダーの話を持ち出した時、航空自衛隊には大変な熱意が感じられました。初期の段階から大変熱心でありました。アラスカまで F-15をどう飛ばすのか。北海道からタンク3本で飛んでいくことは基本的には可能ですが、現実的には難しいのです。航空自衛隊と一緒に仕事をしたわけですが、航空自衛隊には熱心さ、積極性、勇気、そして計画性、更には判断力というものがあると思いました。やらない方が良いという判断もありますが。航空自衛隊のこれらは賞賛に値すると考えます。

 あまり人には話していませんが、現在の退役した人達は現役当時、ビジョンと勇気を持って仕事をしたということです。プロ集団のJAAGA も私達と同じように諸先輩のビジョンと勇気のお陰で、このよう成熟できたものと思います。後輩もこういう人たちを見習って頂きたいと思います。これから10年経った20周年も、また共に祝いたいものです。JAAGAがより発展することを願っています。

                        

祝賀会でのマイヤーズ大将の祝辞