平成18年度JAAGA年次総会が4月27日(木)、グランドヒル市ヶ谷において、講演会、懇親会とともに開催された。

【総会】 冒頭、故杉浦功一、故大山和夫両会員の冥福を祈って、黙祷から厳かに始まった。村木会長が総会参加への謝辞を述べた後、「 JAAGAは役員のボランティアを中心に、着実に活動をしてきた。平成18年度は創立10周年の節目の年に当たる。また巷間では米軍再編・再配備の中、日米同盟に関する国民への説明が不足しているように見受けられます。この様な状況下にあってJAAGAの目的達成のため、日米双方の信頼関係がより増進するように努力しなければならな大事な年でもあります。平成18年度は役員を一新し、今までの教訓・反省を踏み台にして新たなスタートをします。総会での皆様の熱心な審議をお願いします。」と挨拶を行った。
 「本総会は出席者・委任状提出者の合計が正会員の3分の1以上であり、総会成立に必要な条件を満たしています。」と司会の香川常務理事から報告があり、第1号から第4号までの議案審議が開始された。平成17年度事業報告、同決算報告及び監査報告並びに平成18年度事業計画案及び同予算案に関する各々の議案について担当理事から説明があり、いずれも提案通り承認された。
 引き続き新年度の役員として、会長に竹河内捷次、副会長に山口利勝、大串康夫、中司崇、監事に平田伸成、川田哲雄、そして理事に清水正睦、越智通隆、尾崎利夫の各氏が選任された。
 ここで村木前会長が退任するに当たり、「平成15年から第4代会長として務めてきました。この間の皆様の御支援・御協力に対して心から感謝します。特に役員の皆さんには、ご苦労をかけたがボランティア精神で一生懸命やっていただいた。今後とも JAAGAが益々発展するに祈っています。JAAGAが日米同盟の中で大きな役割を果たせるよう私は側面から支援します。」と辞任の挨拶をされた。
 続いて、竹河内新会長が就任に当たり、「会長に選任されたことは、身に余る光栄であります。職の重さはありますが精一杯に務めさせていただきます。設立された当時の先輩達の熱い思いと御苦労があって、会の目的にある日米エア・フォースの友好の増進の資とする活動を実施し、目的を遂げてきたと私は考えています。空自と米空軍の関係は今後とも信頼関係と友情の強化が益々重要となってきます。 JAAGAとしても日米の現役同士の友好関係を更に深めるため側面から大いに支援していきたい。本年7月には創立10周年を迎えますが、この機に更なる発展の基礎固めをしたい。これには会員のボランティアと献身的な協力が不可欠であり、今後とも強力なる御支援をお願いします。」と就任の挨拶をされた。爾後、新会長の下で残余の議案の審議が継続された。
 新しい理事長、副理事長及び常務理事が選任され、会長からの委嘱が承認された。新顧問の委嘱も同時に承認された。続いて新役員の紹介があり、健闘を期待する拍手があった。その後、常務理事の退任の紹介があり、これまた拍手をもって功績を讃えた。
 最後に、JAAGAの活動がより円滑にできるように、「年度途中での理事の選任が、総会前においても会長が暫定的に行うことができる。」という会則の試行案が承認された。スムーズな司会進行もあり、予定より早く総会は滞りなく終了した。

【講演会】 講師として空幕運用支援・情報部長の下平幸二将補が、会員約130名を前に、「中国の航空戦力(主として中国海軍の航空部隊)」と題し、熱意溢れる講演を行った。 講師は、まず空幕の組織改編により運用支援・情報部、略して運情部ができたことをPRを兼ねて紹介し、続いて本題に入り「中国海軍航空部隊の任務、中国海軍戦略の変遷、海軍航空部隊の航空機、訓練・人事の特徴、今後の注目点」という論題で話を進めた。途中、モスクワ・エア・ショーにおけるSu−30のビデオ映像、中露合同軍事演習のニュース映像などを取り入れ、説得力のある講演であった。講演後の質疑応答では会場満席の聴衆から質問が相次いだ。終わりに竹河内会長から講師に対して謝辞を述べ、記念品が贈呈された。

【懇親会】 会場を移しての懇親会は、新生つばさ会会長、副会長、 JANAFA(日米ネービー友好協会)会長、講演会講師等招待者の御臨席のもと、主催者である竹河内会長の挨拶から始まった。
 会長は、「会長に就任し時間も経っておらず、会長としての心構えができていないが、今後とも宜しくお願いします」と切り出し、「 JAAGAは今年で創立10周年を迎え、記念行事を行います。記念講演には元統参議長マイヤーズ空軍大将の招聘を予定しています。また、新しい試みとして法人会員の企業展示を計画中しています。会員の皆様も是非見て欲しいと思います。米空軍と航空自衛隊が益々活躍し、日米両国の信頼性向上のためJAAGAがその役割を十分に果たせるよう、今後ともよろしくご支援の程、お願いします」と挨拶された。
 続いて新生つばさ会会長の杉山 蕃氏による力強い乾杯で懇親の会が始まった。多数の賛助会員を含め、華やかで和気藹々の雰囲気の懇親会となった。講演会講師が賛助会員からの質問攻めにあったり、先輩と後輩との旧交を温める歓談の輪も随所に広がるなど、時間の流れを忘れてしまうほど盛り上がりをみせた。大串副会長が納杯を行い、楽しい余韻を残し懇親会は終わった。

 こうして平成18年度年次総会・講演会・懇親会は、実行委員メンバーの随所における活躍もあり、成功裏にその幕を閉じた。 (源理事記)

 

第11回総会・講演会及び懇親会