平成20年11月20日(木)、13:30からグランドヒル市ヶ谷において、空幕運用支援・情報部長中島邦祐空将補を講師としてJAAGA講演会が開催された。演題は「米軍再編と航空自衛隊の部隊運用について」と、会員の関心も高く、約100名が聴講した。講演に先立ち司会から講師の紹介がなされた。講師は防大23期生で、F15戦闘機操縦者とし活躍されたあと、韓国空軍大学を履修し、韓国防衛駐在官を経て、2空団司令、南混団副司令、総隊司令部防衛部長を歴任され、本年8月、現職に就任された。
 講師は、冒頭、当協会の常日頃からの支援等に対する感謝の言葉を述べられ、講演を開始された。はじめに、米国民が次期大統領に、オバマ氏を選んだことに触れられたあと、本論において、これまでの日米協議の状況と在日米軍の再編に関する概要について整理した上、現在航空自衛隊が取り組んでいる、あるいは今後予定している運用に関わる活動について紹介された。おわりに、ロードマップに示された日米共同の実効性向上にかかる運用面の各種施策を着実に進めるために、全力で邁進する所存であると所信を述べられ、そして、「JAAGAの皆様が永年に亘って築き上げられた日米の信頼関係、協力関係、人間関係は我々のみならず、日本国家としても重要であると認識しております。今後ともJAAGAの皆様には、引き続き日米関係の絆としてご尽力賜わりますようお願い申し上げます。」と、講演を締め括られた。
 質疑応答では会員から、沖縄における防空体制、総隊司令部の横田移転、共用飛行場の航空管制、空中給油、整備の一元化などに関する質問がなされ、時間的制約があったが講師はこれらに丁寧に回答をされた。講演終了後、会長から講師への謝辞があり記念品を贈呈した。講演内容の細部はここをクリック下さい。(源理事記)

 
 

JAAGA講演会 : 空幕運用支援・情報部長中島空将補