平成14年5月23日、タマ・ヒルズ・レクレーション・センターにおいてJAAGAメンバーと在日米軍主要幹部の間で、“新たな任務を担う時代の基地対策について”と題するセミナーが実施された。 JAAGAはかねてから在日米軍の存在意義を広く国民に理解してもらうために何らかのの役割を果たそうと考え、昨年度「JAAGAトークス」として企画したが9.11テロの影響で実現せず、今般ようやく念願が叶い、セミナーの開催にたどり着くことが出来た。 冒頭大串康夫氏から挨拶とともに絶妙なユーモアが飛び出し、第1種の制服に身を固めた米軍側もスーツにネクタイ姿の日本側も思わず引き込まれ、堅い雰囲気もすぐさま溶け始めて和気藹々のうちにセミナーは開始された。 林昭彦氏の基調スピーチ、そしてこれに続くワスコー中将のスピーチと次第にセミナーは盛り上がりを見せ、如何にしたら在日米軍のミッションに対して近隣住民の理解を得ることが出来るかという観点から、特に日本側参加者からの豊富な経験に基づくアイデアがいろいろと提示され、米軍側主要幹部は熱心にメモを取り、しきりに肯きを繰り返して納得の様子であった。 元来言語・文化・慣習の相違、法制の相違、SOPの相違等に起因する多くの行き違いや誤解が、時として在日米軍の将校・兵士の気分を害し、また、地元の住民の無理解を招くという事態となって無用の摩擦を引き起こすことがあるが、こうした機会に多くの思い違いを修正し相互に理解し合うことによって、「日米同盟の実」を更に高めていくことが何にも増して重要であると、セミナーを終えた参加者全員が納得した次第であった。 内容については非公開とするという約束の下に、セミナーを更に続けていきたいという米軍側の熱意を受けて、「今度は少し場所を変えて、アロハ姿でやってもいいね。」との意見も出るなど多くの忌憚のない提案もあり、セミナーは更に展開を見せていく様相を示しつつ盛会裡に第1回目を終了した。 早朝にも拘わらず参加者のためにスナック形式の朝食が用意され、昼食はゴルフコースのクラブハウス、そして5フォーサムでゴルフをしながらのフォロー・アップと、ワスコー中将はじめ米軍側の至れり尽くせりのもてなしを頂き、日本側参加者も感激の一日であった。なお、今般のセミナー参加者は次の通りであった。

米軍側:
在日米軍司令官ワスコー中将、374輸送航空団司令スターンズ准将、374作戦群司令シャッツ大佐、374支援群司令ヘス大佐、374衛生群軍医監イシャウアー大佐、在日米軍司令部幕僚長ハンプトン大佐、在日米軍司令部作戦部長シャグ大佐、605作戦群司令ウェックホースト大佐、374通信隊長デーヴィス中佐、374輸送航空団幕僚長ディッキー中佐

日本側 :
大串 康夫、林 昭彦、岡本 智博、清水 正睦、越智 通隆、村岡 亮道、中司 崇、鈴木 喜雄、横幕 功、板東 政詮

 

「JAAGA Talk Trial」、多大な成果