平成15年10月28日(火)、本協会の越智、蜂谷理事が帝京大学志方教授のゼミで安全保障等に関する講演を実施した。これまで本協会の斡旋で大学生の米軍横田基地研修等の実施をしてきたが、米側から大学に出かけ講演を実施したいとの強い要望があり、これを受け自衛官の大先輩でもある志方教授に御願いしたところ、ご快諾を頂き、多忙な日程の中、28日に実現の運びとなった。ところが、米側に急遽重要会議があり、代理を含め講師派遣が困難となったため担当理事の越智・蜂谷でよければと申し出たところ、快諾され講演が実施された。越智理事は本年の「つばさ会」米国研修、太平洋空軍招待によるグアム研修並びに中国政治経済懇談会(自衛隊OB)の中国訪問等の体験をもとに、現役時代の知見を加味して話す絶好の機会となった。蜂谷理事はイスラエル駐在武官としての経験をもとに、学生の関心の高い中東情勢を鋭く分析した講演を実施した。特に空幕広報室長の経験をもとに学生の熱心な質問に名解答で満場を沸かせた。志方教授によれば、ここ数年、学生側からも安全保障に関する講義要望が多く、また各所からの依頼により出かけることが多くなり、加えて我が国の激変ぶりは永年防衛に携わってきた者として心強いものがあるとの御所見を賜った。講演終了後、我々2名に対し夕食会までが用意されており、さらに話が盛り上がった。後刻、志方教授から「学生の反応は絶大なものでした。学生の知りたいことは高邁な安全保障の理論でなく、防衛の最前線で活躍した自衛官から実学としての防衛を学ぶことである。」との激励を受けた。 (越智理事記)

 

JAAGA理事、帝京大で講演