平成15年度(第8回)JAAGA年次総会が、平成15年4月25日グランドヒル市ヶ谷において記念講演会及び講演会と共に開催された。総会は出席者61名及び委任状提出者133名により成立、冒頭、故生越龍生会員、齋藤嘉夫会員、眞田泰穂会員、高木作之会員それぞれのご冥福を祈って黙祷を捧げた。次いで、この総会を機に退任する石塚会長が挨拶し、「米第5空軍司令官がマイヤーズ現統参議長からエバハート大将に代わったばかりのJAAGA発足時から、理事長として2年、会長として4年の間、先輩格のJANAFA(日米ネイビー友好協会)より数々の教訓を戴いたこと、その時々の常務理事各位の活躍に敬服していること等に言及しつつ、時々刻々変化する世界情勢の中で変化しないのは日米同盟の重要性であるとの認識の下、米国や米軍が変化し続ける中、JAAGAの活動についても新たな発想が必要である」等との所感を示し、終わりに村木新会長以下の活躍を祈念して、挨拶を締めくくった。
 引き続き第1号から第5号までの議案審議に進み、平成14年度事業報告、同決算報告及び同会計監査報告、並びに平成15年度事業計画、同予算案及び役員の選任に関するそれぞれの議案について担当の常務理事から説明を行い、何れも提案どうり承認された。これに伴い承認された新役員を代表して村木新会長から旧役員への感謝の言葉を送ると共に、新役員そして会員各位と一緒に楽しく頑張っていきたい旨の就任挨拶と新役員の紹介等があった後、退任役員に対する盛大な拍手を持って総会は滞りなく終了した。
 総会に続いての記念講演は、米第18航空団司令レミントン准将が「航空宇宙遠征軍における第18航空団の運用について」と題して、東アジア戦略における同航空団を含む在沖縄米軍の位置付けや役割等に関し、このイラク戦争での航空戦の戦訓など時宜にかなった話題をも含めて極めてフルーツフルな中身の論述を展開し、現役空自幹部約20名を含めた会場満杯の聴衆を魅了した。満座の大拍手の中、村木会長より謝辞と感謝の記念品を贈呈された。なおミントン准将はこの記念講演のために、出張中のハワイから成田経由で市ヶ谷まで直行して頂いた。
 会場を移しての懇親会には、石破防衛庁長官及び内局主要幹部、ワスコー在日米軍司令官及び米軍主要幹部、JANAFA副会長、つばさ会会長及び同副会長、そして津曲航空幕僚長、小田航空総隊司令官をはじめ内外多数の御来賓の参加を得た。更に今回は、在日米空軍及び航空自衛隊の先任下士官を迎えたこともあって、米軍関係者30余名や夫人を含めた華やいだ雰囲気の中、会場の随所に歓談の輪が広がり、大盛会のうちに第8回総会関連行事の全てが終了した。


第8回年次総会・懇親会開催