2007年2月22日、「横田基地研修」という普通の学生では体験できない絶好のチャンスに恵まれ、貴重な経験をさせていただき大変ありがとうございました。遠竹理事長を初めとする日米エア・フォース友好協会(JAAGA)の皆様には大変お世話になり、厚く御礼を申し上げます。
 横田基地研修を通して、私が感じたことは主に二つあります。
 一つめに、私を含め日本国民は日米同盟についてもっと深く考えることが必要であると感じました。日本のメディアにより、地域住民の横田基地反対運動などが報道される中で、私は在日米軍に対して消極的な印象を持っていました。しかし、実際は違いました。私が知識不足であったため、在日米軍の位置づけに対して偏った意見を持っていてということに気づかされました。在日米軍ミッションブリーフィングの中では、在日米軍司令部の歴史、日米相互安全保障条約に基づく職務任務、地位協定、そして日本の戦略的位置についてご説明がありました。私が強く感じたのは、日米同盟は日本の安全を保障しているだけでなく、極東アジア全域に対する安全保障を約束しているのであると思いました。日本だけでなく、極東アジア全域の安全保障を確立するためには、日米同盟が強固で親密なものでなければならないと強く思いました。それを実現するために、私達日本国民が在日米軍に対して、知識・理解を深めることこそが重要であると強く感じました。ライト司令官のお話の中に、地域住民との間の協調をはかる努力がなされているとご説明がありました。戦略的位置にある日本に住む日本国民が防衛に対する理解を高め、基地との共存・共栄を図るために、もう一歩、日本国民が歩みよることが必要であると思いました。
 二つめに、在日米軍の方はとてもフレンドリーである印象を受けました。ライト司令官自ら、私達の素朴な質問に耳を傾け、そして分かりやすく丁寧に説明してくださりました。ワーキングランチにおいても、在日米軍の方が各テーブルにいらっしゃったので、質問を投げかけやすかったです。私は、海軍の方と国際法に携わっている方とご一緒することができ、普段のお仕事内容や生活についてお伺いすることができました。それぞれの役職で全うすべき責任と使命感あることを具体的に伺い、大変勉強になりました。緊張している私達に、ユーモアも交えながら在日米軍の方は優しく接していただき、大変嬉しく思うと同時に、とても身近な存在に感じることができました。こうした、人と人との交流が互いの理解を深め、日米同盟を強化することに繋がるものだと本当に実感しました。 1人でも多くのアメリカ人の友達を持ち、日米の交流を深めていこうと思っております。
 横田基地研修では、在日米軍・第五空軍のブリーフィングの他、 UH‐1、C‐21、C-130の航空機を実際に目で見て触って、コックピットまで拝見することができ、とても感激しました。防衛だけに留まらず、人員や物資の輸送に携わっていることを始めて知り、在日米軍の職務の幅広さも実感しました。そして最後に、AFN放送局の見学をしました。在日米軍の方が自らアナウンサーとなり、テレビ・ラジオを製作しているとは思わなかったので、大変驚きました。
 7時間という時間は本当にあっという間に過ぎました。今回の研修では、日米安全保障のほんの一部を見たにすぎないと思います。今私達に求められているのは、日米同盟の重要性を再確認し、将来を担う私達ひとりひとりが自ら考えていかなければならないと強く感じました。お忙しい職務の中、私達のために貴重な時間を設けていただき、ライト司令官をはじめとする在日米軍の皆様、そして今回の研修を支援してくださった日米エア・フォース友好協会の皆様にはとても感謝しております。ありがとうございました。
   (獨協大学外国語学部英語学科3年 高柳美樹さん)


獨協大生の横田基地研修所感(その1)