5月13日、14日の両日に米軍横田基地にて第27回関東スペシャル・オリンピックスが開催され、JAAGAからは大串康夫副会長が開会式に出席し、競技を参観した。スペシャル・オリンピックスは、障害者のためのスポーツ競技およびレクリエーション活動で障害者一人一人に自信を高めてもらうことを目的として1968年に米国シカゴで開始された。パラリンピックが身体的障害者を対象にしているのに対し、スペシャル・オリンピックスは知的障害者を対象にしている。関東スペシャル・オリンピックスは、1980年に横田基地の米空軍下士官団体によってが初めて開催され、今年は27回目。
 当日は、朝から生憎の小雨模様であったが、関東一円から400名を超える選手が参加し、小雨降りしきる中で日米両国の国旗を先頭に元気に入場行進し、引き続いて開会式が行われた。大会委員長の Michael O. Riddle 374整備群司令官が「障害と闘いながら今日ここに参加する全員が勝利者として敬意を表します。」と述べたのに対して、選手代表が「私達は、勝利を目指して頑張ります。たとえ勝てなくても勇気を出して頑張ります。」と宣誓したのが印象的であった。
 行われるスポーツ種目はバスケット、50、100、200、400m走、立ち幅跳び、高飛び、ボーリング、1マイル・マラソン、ソフトボール投げ、水泳などの由であった。時間の関係で一部しか見ることが出来なかったが、冷たい雨の中、運動能力の大きな差に引き離されても懸命に自分との挑戦と走っている姿に、ゴールインに体じゅうで喜びを表現する姿に胸を打たれた。
 所要経費は約25,000ドル。公的予算はなく、個人や団体から集められたイベント収益金で賄われている。またこのイベントは、米軍軍人、家族、基地従業員、地域住民など 2000名以上のボランティアによって支えられている。優しく障害者選手をいたわるボランティアの姿に多くの航空自衛隊員の姿を見つけた。入間基地のからの 40名、木更津基地からの17名をはじめ、百里、府中基地からも多数、応援に来ており、空自准曹士会の人知れぬ地道な善行を知って清々しい嬉しさを感じた。
 JAAGAはこれまでの経緯から、米軍嘉手納基地でのスペシャル・オリンピックスを支援してきたが本年から横田、三沢各基地のスペシャルオリンピックも等しく支援することになった。今回の Michael O. Riddle大会委員長からは「JAAGAからの心温まる支援に大変感謝しており、参加選手への大きな励ましになっている。」とのお礼のメッセージがあった。  (大串副会長記)


追補 : 5月20日、関東スペシャル・オリンピックス代表から当協会へ礼状が
      届いた。 (下記写真集の下方に礼状の写真を貼付)

 

'06 関東スペシャル・オリンピックス(横田)観戦記