6月24日(日曜日)午前10時、第8回嘉手納スペシャル・オリンピックス開会式が始まりました。およそ900名のアスリートが家族や、huggers(主に米国人ボランティア)、通訳ボランティアに付き添われ、第3海兵遠征軍バンドの生演奏に迎えれらながら入場行進がはじまりました。会場には約5,000名の人々が集いました。アスリートやボランティアが色とりどりの風船を手に持ちゆったりと行進するのは、嘉手納スペシャル・オリンピックス風物詩となりました。1,000名を越す米人ボランティアが在沖縄の空軍、海兵隊、海軍、陸軍から参加しました。また、通訳ボランティアとしておよそ400名、そのほとんどは4軍の基地内従業員、また地元地域の大学生、専門学校に通う学生、企業にお勤めのサラリーマン等です。航空自衛隊基地(複数基地)からも140名ほど助っ人が来て下さいました。自衛隊員の組織的行動力を頼りに、要所要所に配置させて頂きました。アスリート・家族が会場に到着して控えテントのある場所へ移動案内、アスリートの世話役、食事の準備、フロアー・ホッケー練習のサポート等です。
 自衛隊、地元沖縄の政府、教育関係者、商工会議所他企業の代表者、およそ150名のご出席がありました。特に、沖縄県代表として仲里副知事、また米海兵遠征軍司令官及び在沖4軍調整官ズィマー中将、嘉手納基地周辺自治体代表である宮城嘉手納町長、東門沖縄市長、野国北谷町長のご列席、那覇基地からは第83航空団司令半澤空将補、陸・海上自衛隊からも各々代表者、そして日米エア・フォース友好協会代表として石津靖様のご出席を賜りました。今回はまた特定非営利活動法人スペシャル・オリンピックス日本三井理事長のご来賓もあり、国内各地のスペシャル・オリンピックス活動を推進しておられる三井理事長に嘉手納基地での日米ボランティア活動をご覧頂く機会を得ることができました。
 開会式のあと、英語、日本語、ウチナーグチ(沖縄の方言)、身振り手振り、様々なコミュニケーションが行き交うなか、30メートル走、ソフトボール投げなど大運動会が始まりました。昼食時には米国の食文化を代表するホットドッグとハンバーガで大ピクニックとなりました。因みに主催者としてホットドッグ、ハンバーガを合計10,000食を準備しました。昼食が終わったところで、正午過ぎから会場は梅雨明け独特のスコールに見舞われてしまいました。競技は一時中断しましたが、再開し、アスリート、ボランティアとも濡れたT-シャツをもろともせず、一つの競技も中止せず最後まで試合を続けられたことは驚きでした。正にスペシャル・オリンピックスの目標である「がんばる気持ち」をアスリート、ボランティアが一体となって証明してくれたのです。 18航空団司令官ウィリアムズ准将が開会式で述べたように、アスリート、ボランティア、スポンサのうち、どれ一つ欠けてもこのイベントは成功しません。6月24日の嘉手納スペシャル・オリンピックスはその意味で大成功であったと思います。
 日米エア・フォース友好協会の皆様から今年も嘉手納スペシャル・オリンピックスへスポンサーとしてご寄付を頂きました。アスリートのスマイルが私達大会関係者の誇りです。大会で、たくさんのスマイルに囲まれました。皆様のご協力の賜物であり、感謝申し上げる次第です。

   嘉手納スペシャル・オリンピックス実行委員会委員
     普久原 尚子

嘉手納スペシャル・オリンピックス実行委員会から礼状