平成19年11月27日及び28日、第5空軍司令部副司令官ほか5名が日光方面を研修した。

 平成19年11月27日及び28日の両日、米空軍横田基地第5空軍副司令官Larry D. James少将、Susan James婦人、5空軍司令部装備部長Wonzie L. Gardner Jr.大佐、Vanessa Gardner婦人、司令部法務官Daniel E. Rogers大佐、Karen Westoff婦人の6名が日光方面を研修した。本研修は、宇都宮市在住のJAAGA個人賛助会員高柳實氏のご支援で今回が3回目となる。なお、通訳兼調整役としてMichael H. McCracken氏が同行し、JAAGAから企画担当堀理事夫妻と会員担当の宇都宮理事が案内・世話役として参加した。米空軍の車両で横田基地を発ち東北自動車道宇都宮ICを降りた所で、高柳氏ご夫妻をはじめ支援をいただく方々の歓迎を受けた。挨拶の後、高柳昌喜氏(高柳實氏の甥)、三浦日出男氏(栃木県航空協会理事、防大4期)が同行していただき、日光「金谷ホテル」で昼食、その後世界文化遺産の神橋(しんきょう)を見学した。小移動後の東照宮では華麗な陽明門に感嘆の声があがり、家康の墓所では徳川幕府の歴史についての説明にも耳を傾けていただいた。また、本地堂の鳴竜には興味津々のようであった。続いて二荒山神社では、巫女の舞をご覧いただくとともに、ジェームズ少将が参加者を代表して緊張した面持ちで玉串を奉てんし、全員で神道の作法に則り2礼・2拍手・1礼で拝礼した。宿泊は由緒ある宇都宮グランドホテル。同ホテルでの夕食会は、高柳氏御夫妻、娘さんの堀川典子さん、奥様の兄様の大橋氏、甥の高柳昌喜氏ご夫妻、三浦氏(防大4期)等の歓待を受け和気藹々と楽しい時を過ごすことが出来た。本席では、ジェームズ副司令官が長くGPSプログラムに携わってこられたとの話から、高柳氏の現在の業務及び、お二人の宇宙に対する子供のころからの興味等の話題で大いに盛り上がった。

 翌日27日は朝食後、ホテル内の広大な庭園の散策を楽しんだ後、益子町方面に向かった。今回の研修はご夫妻での参加と言うことで、特にご婦人方にも日本の歴史・文化を楽しみながらご理解いただきたいと、益子焼窯元及び日本酒の造り酒屋の研修を計画した。益子町関澤窯ではろくろ体験と絵付けを実習していただいたが、予定時間をオーバーする程の真剣さでそれぞれの作業を楽しんでいただいた。関沢窯ミュージアムの見学では「用の美」の特徴で知られる素朴な中にも奥深い益子焼の素晴らしさを実感していただいた。 その後、益子市内の外池酒造店に移動、日本酒の醸造過程をご理解いただくとともに、利き酒にも挑戦した。日本酒独特の醸造過程といろんな日本酒の特徴、焼酎と日本酒の違い等、お酒についての話題には事欠かなかった。昼食には高柳ご夫妻を始め関係者の方々の他、当日、益子における研修に同行、支援していただいた地元益子の英会話同好会の皆様もご一緒いただいての大昼食会を楽しんでいただき、名残を惜しみながら皆さんの見送りを受けつつ横田基地に向かい益子を後にした。  日頃の忙しい勤務から開放され1泊2日の日光旅行を十分堪能していただいたようで、高柳氏が言っておられる「故郷を遠くはなれて、同盟国日本の防衛のため汗の流してくれている米空軍に対する感謝の気持ち」を十分に味わって頂いたものと思う。  

 本研修を成功裏に終えることが出来たのは高柳實氏のご支援と堀川典子様のきめ細かな計画・調整、またライト司令官の本研修に対するご理解、ドライバーから通訳までの大活躍をいただいたマクラッケン氏が積極的に動いて頂いた賜物と考える。
  (堀理事記)   

 

平成19年度・米空軍人の日光研修