平成18年5月16及び17日の両日、米空軍横田基地第5空軍司令部装備部長ウォンズィ L.ガードナー Jr.大佐他6名が日光方面を研修した。本研修は、宇都宮市在住のJAAGA個人賛助会員高柳 實氏のご支援で昨年に続き2回目。参加者は5AF装備部長ウォンズィ L.ガードナー Jr.大佐、情報部長 ギルバート G.リオス大佐、作戦副部長ロバート M.ラジャーズ中佐、在日米空軍法務官エドムンド S.ブルーム大佐、第20作戦気象隊長マイケル R.ファーラー中佐、374輸送航空団ウィリアム N.ピアス中佐、通訳兼調整役としてハセバ氏が同行し、JAAGAから渉外担当山本常務理事と会員担当の宇都宮理常務事が案内・世話役として参加した。米空軍の小型バスで横田基地を発ち東北自動車道宇都宮ICを降りた所で、高柳氏ご夫妻をはじめ支援をいただく方々の歓迎を受けた。挨拶の後、支援をいただく高柳昌喜氏(高柳實氏の甥)、堀川典子さん(同長女)、三浦日出男氏(栃木県航空協会理事、防大4期)が同行していただいた。日光「金谷ホテル」で昼食、その後大改修された特別公開中の世界文化遺産の神橋(しんきょう)を見学、「いろは」坂を経由して二荒山(ふたらさん)神社を参拝し同神社宝物殿を見学した。二荒山神社では、ガードナー大佐が参加者を代表して緊張した面持ちで玉串を奉てんし、全員で神道に則り2礼・2拍手・1礼で拝礼した。宝物殿には国宝や重要文化財である刀剣類や山車等が展示され、研修者一同は1492年のコロンブスの大陸発見に始まる新しい歴史の国アメリカに比べ古い歴史を持つ日本に大変興味深い様子で研修していた。二荒山神社を参拝した後、「華厳の滝」に移動し、目の前に流れ落ちる荘厳な景色に魅了されていた。宿泊は由緒ある宇都宮グランドホテル。同ホテルでの夕食会は、高柳氏御夫妻、娘さんの堀川典子さん、奥様の兄様の大橋氏、甥の高柳昌喜氏ご夫妻、三浦氏(防大4期)等の歓待を受け和気藹々と楽しい時を過ごすことが出来た。翌日17日は朝食後、ホテル内の広大な庭園の散策を楽しんだ後、日光杉並木を眺めながら東照宮に向かいました。東照宮ではこの時期、春季例大祭とあって修学旅行生や観光客で賑わっていた。日本通のギルバート大佐は茶道の心得があり、表参道で催されていた野立てでご自慢のお手前を披露していただいた。(お茶の師匠から手取り足取りのご指導があった)。また世界遺産に登録されている豪華絢爛の建物や三猿・眠り猫・鳴竜などの彫刻、絵画を見学し、日本の歴史・文化への興味を大いに高めて頂いたものと思う。洒落た林の中の洋風レストランで昼食をとり、その後、幸運にも当日行われていた流鏑馬神事を見学することが出来た。一同は初めて見る豪快な流鏑馬に感動の拍手を送っていた。
 日頃の忙しい司令部勤務から開放され1泊2日の日光旅行を十分堪能した一行は支援していただいた高柳實氏との名残を惜しみながら帰途についた。米空軍参加者一同、日光の素晴らしい景観と日本の歴史、文化等は勿論のこと、高柳氏が言っておられる「故郷を遠くはなれて、同盟国日本の防衛のため汗の流してくれている米空軍に対する感謝の気持ち」を十分に味わって頂いたものと思う。
 本研修を成功裏に終えることが出来たのは高柳實氏のご支援やまたライト司令官の本研修に対するご理解、ハセベ氏等が積極的に動いて頂いた賜物と考える。  (宇都宮理事記)


追記:日光研修に参加された方々から礼状(英文)が届きました。

 

平成18年度・米空軍人の日光研修