JAAGAは、11月15日及び 16日、米空軍3家族の日光研修を支援しました。本研修支援は、宇都宮在住の個人賛助会員高柳實氏がかねてから米空軍軍人に対する日光研修に関する支援を申し出られたのを受け、 JAAGAが平成17年度事業として計画し、調整をすすめ、この度、3年越しに実現したものです。
 参加者は、5AF副司令官リーハイザー准将ご夫妻、前 5AF司令部作戦部長(現在日米軍司令部第3部長)ハーヴェィ大佐ご夫妻、5AF司令部作戦幕僚エファーソン少佐ご夫妻そして通訳兼調整役としてハセベ氏が同行し JAAGAから渉外担当理事である私、山本が案内・世話役として妻とともに参加しました。
 出発時は霧雨が降っていましたが、宇都宮ICに近づく頃には、あちこち晴れ間が見え始め、参加者はウキウキ、一気に明るいムードとなりました。宇都宮 ICを降りた所で、高柳さんご夫妻はじめ支援を頂くの方々の歓迎を受けた。ご挨拶の後、日光杉並木を楽しみながら、金谷ホテルへ向かった。金谷ホテルは紅葉の赤がよく似合う日本最古の木造建築の美しいホテルでした。このホテルはヘレン・ケラーや秩父宮殿下も宿泊され、ホテル内の絵画や木彫りの内装や宿泊客等のサインや写真が廊下やロビーに展示していました。 昼食後、いろは坂を経由して、「華厳の滝」を見学、二荒山(ふたらさん)神社に参拝、同神社宝物殿を見学した後、戦場ヶ原の散策しました。二荒山神社では、厳かな雰囲気の社殿において、巫女の舞2曲が舞われ、また、リーハイザー副司令官は、参加者を代表し、緊張した面持ちで玉串を奉てんし、参加者一同も古式に則り2礼、2拍手、1礼の拝礼をしました。宝物殿には国宝や重要文化財である刀剣類や山車等が展示され、興味深く見ておりました。宿泊は帝国陸軍の師団長(後の鮫島陸軍大将)が明治天皇から下賜された別荘跡に建てられた宇都宮グランド・ホテルでした。ホテル内の中華料理店「北京」での夕食会では、高柳實氏ご夫妻、娘さんの堀川典子さん、奥様の兄様の大橋氏、甥の高柳昌喜氏ご夫妻、三浦氏(防大4期)の7人のご歓待を受け、本当に打ち解けた時を過ごすことができました。
 翌日16日は朝から快晴。朝食後、ホテル内の広大な日本庭園を楽しんだ後、東照宮へ向かいました。 東照宮では、紅葉真っ盛り、豪華絢爛の建物や三猿、眠り猫、鳴竜などの彫刻・絵画等を見学し、日本の歴史・文化への興味を大いに高めて頂いたものと思います。林の中の洋風レストランでの昼食後は「日光江戸村」へ。 「日光江戸村」に入ると、そこは江戸時代そのもの、チョンマゲを結った侍、建物、衣装、雰囲気等、よくできておりました。また、江戸時代の見せ物劇場を2カ所選び入りましたが、迫力のある太刀回りに圧倒される忍者ショーと絢爛豪華な花魁ショーを、予定を1時間もオーバし楽しんでくれました。
 日光を十分堪能した一行に、名残惜しい別れの時が来て、固い握手と「ありがとう」「またお会いしましょう」のエールの交換。更に、高柳氏から蜜柑1箱を頂き、帰路につきました。 リーハイザ―副司令官をはじめ皆さんから、JAAGAと私達に対し、深い深い感謝の言葉がありました。
 米空軍参加者一同、素晴らしい紅葉を見ながら、日本の歴史、文化等はもちろんのこと、高柳氏はじめ現地の方々の熱い心を十分味わって頂き、また、JAAGAに対するお気持ちも新たにしてくれたものと思います。
 本研修を成功裏に終えることが出来たのは、高柳實氏等のご努力・ご支援やこれまでの会長初め歴代関係者の貢献が報いられたものあり、また、ライト司令官、横田基地のコールマン氏、ハセベ氏等が本事業に積極的に動いていただき実現したものと考えます。皆さん、どうもありがとうございました。 (山本理事記)


 

米空軍人の日光研修