9月12日(火)防衛大学校において、交換留学生のホストファミリーに対する委嘱状交付行事が行われた。防大では現在、アジア地域11カ国(カンボジア、インドネシア、ラオス、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、東ティモール、ベトナム)からの約100名が本科の0年生(日本語課程修得)から4年生までの長期(韓国:2年生から3年生の2年間、シンガポール:本科4年間)にわたり在学しているが、これに加えて1セメスター(1学期)留学生の制度があり、本年は8月24日(木)から12月15日(金)の予定で、米国9名(陸軍士官学校2名、バージニア軍事大学1名、海軍兵学校3名、空軍士官学校3名)、豪州1名(統合軍士官学校、女性)、仏国1名(空軍士官学校)の20歳から25歳の青年計11名が防大学生と共に学ぶ。
 JAAGAは毎年、米空軍士官学校からの1セメスター留学生をホストファミリーとして支援しており、今年度は、吉田、岩本、木村の各理事がそれぞれ、Thomas Eadie(トーマス・イーディー)、Mormon Redd(モーマン・レッド)、Zachary Jones(ザカリー・ジョーンズ)の各学生を家族ぐるみで支援する。
 11時10分から國分良成学校長による委嘱状交付式が行われ、引き続き学校主要幹部を交えたホストファミリーとの懇談に移った。國分学校長からは、4ヶ月の留学で日本のファン・架け橋となる存在が増えている現状や、留学制度に係る将来の夢、今回の留学生の着校後のエピソードなどが披露された。ホストファミリーの中には本科の留学生を受け入れている留学生協力家庭(現在63家庭(本科留学生担当52家庭+1セメスター留学生担当11家庭))で5年間の留学生を数名受け持っている方もおられ、様々な体験談が聞かれた。留学生が帰国後も学生やホストファミリーとの交流が続いている、防大学生が米国派遣時に1セメ留学経験者の世話になった等の微笑ましい話しも聞かれた。
 30分弱の懇談の後、本館1階玄関で記念撮影が行われ、学校長等とはここで分かれ、荒天の中、バスで幹部食堂へと向かい、12時から約40分間、留学生との懇親会食が行われた。留学生に敬意を払い英語も用いたが、空軍士官学校からの3名(4年生2名、3年生1名)は揃って日本語が達者で、箸使いも上手く、日常生活に不自由することはないように見受けられた。来年5月に卒業を控えた4年生2名は今週末に職種が決定されるとのことで、「こんな時に日本にいて大丈夫なのか」と脅しをかけたが、余裕の表情であった。初対面なので、お互いの自己紹介から始まり、次第に米国での生活、家族の状況、留学間の抱負等に話題が及んだが、着校から僅か2週間程度しか経っていないのに、1セメ留学生だけで富士登山に行き頂上を極めた、との話しには、彼らの好奇心と行動力を羨ましく感じた。
 あっという間の時間であったが、各家庭毎の活動と、JAAGAとしての日光研修を通して今後交流を深めていくことを約束して、一連の行事を終えた。 (木村理事記)

 

JAAGA理事が米空軍士官学校交換留学生のホストファミリーに