平成25年度計画による在日米空軍下士官部隊現地研修が平成25年12月3日(火)から同年12月10日(火)の間、航空自衛隊(以下「空自」という)新田原基地第5航空団において実施された。  今回の研修は、在日米空軍「第5空軍第18航空団」(沖縄嘉手納基地)の軍人との日米相互理解及び友好を深め、隊員の特技能力及び英語能力向上を図ることを目的として行われた。研修参加者は、航空機整備、地上電子整備、武器弾薬、検定、電気整備、エンジン整備、燃料、飛行管理の特技を有する軍人達であり、それぞれが、第5航空団の各部隊において自分達の特技に関係する部隊での研修に臨んだ。
 12月3日(火)、空自随行者3名・米空軍随行者6名が、研修者10名を引率し那覇を出発し、新田原基地に到着した。当基地では、各隊准曹士先任、准曹会会長及び研修者受入要員が盛大に出迎えた。早速、研修者受入要員(11名)が米軍側研修者の各特技員のもとに訪れ、自分のバディを確認し、日頃培った英語で自己紹介をしていた。
 その後、米空軍随行者CMSgt. Daniel Janssen以下6名、交流代表者TSgt Damion Wyatt及び空自随行者上田空曹長が、新田原基地司令内倉浩昭空将補を表敬した。基地司令の英語による挨拶が、米空軍側の緊張を解きほぐしたようである。午後に入り、概要説明及び基地見学を実施し、各受入部隊の状況を確認した。
 夜には、基地クラブで新田原基地司令も参加しての「アイス・ブレーカー」と呼ばれる歓迎パーティーが行われ、バディ同士の会話も進み、一気に親近感が増したように見受けられた。
 研修半ばの週末には、史跡見学等(照葉大吊橋、雲海酒造、綾城、陶芸体験)を行った。特に陶芸体験では、慣れない手つきでのオリジナルのコップ作りが大変好評で、思い思いの作品ができた。なお作品は、後日、お店の方が焼き入れ等を済ませ、1ヶ月後に各人の手元に届いた。
 夕方からは、基地バーベキュー場にて、連続日本一に輝いた宮崎牛を試食してもらい、満足の一日が終わった。
 研修も終盤となり、12月9日(月)には、フェアウェル・パーティーが行われ、うち解け合った日米下士官達は、研修間の思い出話が勢み、お互いに記念品交換を行った。中には感激のあまり、涙を流す隊員や軍人もいた。
 翌朝、研修の全日程を終了した米空軍一行は、出迎え時と同様に、各隊准曹士先任及び准゙会会長に見送られ新田原基地を後にした。
 おわりに、今回の現地研修に対して、御協力頂いた関係各位に厚くお礼を申し上げます。
(5空団准曹士先任(兼新田原基地准曹士先任)准空尉 村上春雄記)


 

平成25年度日米NCO交流(新田原基地)