平成26年3月4日(火)から3月13日(水)までの間、小牧基地において日米下士官相互部隊研修が実施された。
 基地研修及び各特技別の研修を通じて、日米相互理解を深めるとともに特技能力及び英会話能力の向上を図ることを目的として行われた。
 本研修には、第374空輸航空団(横田基地)の米空軍下士官8名が来基した。研修者は、航空管制、飛行管理、空中輸送、輸送、補給、総務、教育訓練の7特技に分かれており、第1輸送航空隊(飛行管理、空中輸送、輸送、補給、総務)、第5術科学校(教育訓練)及び小牧管制隊(航空管制)において、それぞれ研修に臨んだ。
 研修受け入れ当日の出迎えでは、小牧基地隊員及び米空軍の研修者も緊張した面持ちであったが、その後行われたウェルカム・パーティーでは、小牧基地の隊員が積極的に英語での意思疎通を図るとともに、突然行われた日米代表隊員によるアーム・レスリングにより大いに盛り上がった。
 部隊研修では、各特技で工夫した研修計画に基づいてそれぞれ実施された。また、休日を利用して、ホーム・ステイや史跡研修等により日本の文化や風習に触れてもらうことができた。中でも、第1輸送航空隊(補給隊)で受け入れた研修者のSSgt Hailie Reyesが京都観光を熱望したため、補給隊の隊員は京都に案内し、金閣寺の見学、舞妓さんの演舞及びお抹茶を体験させ、感動と日本文化に対する理解の場を提供した。
 また、本研修視察のために、第374空輸航空団最先任下士官CMSgt Manuel Roblesreynosoと日米交流調整官TSgt Imishia Georgeが小牧基地を訪れ、第1輸送航空隊司令及び第5術科学校長を表敬するとともに各部隊の准曹士先任と親睦を深めた。
 さらに、岐阜基地准曹士先任とも交流を広め、岐阜基地内を見学するとともに愛知県犬山市にある犬山城を見学した。犬山城では、天守閣から身を乗り出して風景を楽しみ、数々の展示物に深く興味を示した。
研修者達は、最終日に行われたフェアウェル・パーティーで、本研修間の思い出を互いに語り合うとともに、「今回の下士官交流が英会話を勉強するきっかけになった。」という小牧基地の隊員や「家族のように受け入れてくれて感謝する。」という研修者の言葉があった。
 本研修を通じて米空軍下士官と航空自衛隊准曹士隊員の相互理解を深めるとともに、より強固な信頼関係及び友好関係の構築の一助とすることができた。
(1輸空隊准曹士先任 准空尉 鈴木昭二記) 


 

平成25年度日米NCO交流(小牧基地)