平成26年7月30日(木)18:00から、日米軍人ステーツマン・フォーラム(日本再生イニシアティブ主催)出席のため来日されたGeneral(Retired) Richard Bowman Myers御夫妻をGH市ヶ谷「白樺の間」に迎え、JAAGAによる歓迎会が実施された。Gen (Ret.) Myers は、第15代米国統合参謀本部議長であると同時に、1993年11月から1996年6月までの間、在日米軍司令官兼第5空軍司令官を歴任し、日米同盟の緊密化とその深化に貢献されている。
 今回はJAAGA名誉会員たるGen (Ret.) Myersが在任間はもとより退役後もJAAGAに対し多大な御尽力を頂いている事に敬意を表し、親交のあったJAAGA会員を中心に多くの関係者が参集して旧交を温めた。
 冒頭、外薗健一朗会長より「米国統合参謀本部議長及び日本の統合幕僚長を経験された安全保障に係る最高位の有識者が一同に会し議論された事は、日米両国にとって大変素晴らしい事です。また、このフォーラムのお蔭で、JAAGAもMyers御夫妻を本宴にお招きする事が出来ました。本日は、多摩ヒルズで御夫妻共々80台のスコアーでラウンドされたとのこと。多摩ヒルズにおけるJAAGAメンバーとの想い出もあらたに、本宴において楽しく旧交を温めていただければ幸いです」と挨拶がなされた。
 Myers名誉会員からは、「多摩ヒルズでプレイして、JAAGAの方々との心温まる一時を思い出しました。私が日本勤務をしていた頃の様々な想い出が胸に浮かび、懐かしさもひとしおです。あれから20年余りが過ぎ、日米両国間の緊密度は更に深まっています。その進化の一端を支えるJAAGAの皆様に敬意を表します」との挨拶がなされた。
 檀上右側のスクリーンに、所用で歓迎の宴に参加出来なかった石塚勲第3代会長の写真と「直接『お帰りなさい』と言えない事をお許しください」と旧交を叙するメッセージが映し出され、各テーブルに石塚元会長よりプレゼントされた乾杯用のシャンパンが準備された。
 鈴木昭雄第2代会長が「明るい笑顔、気さくな物腰で、現役時代も退役した後も日米ミリタリー間のキーパーソンであり続けてきた『本物の中の本物』Gen Myers及びMrs. Myersとのご縁が出来たことは喜ぶべきことであり、それに深く感謝しつつ!」と発声し参集者一同杯を挙げた。
 談笑の輪がMyers名誉会員やMyers夫人Mary Johさんの周りに出来、和やかな懇談の時が流れた。その和やかな雰囲気を全身にかもしつつMyers夫人が檀上にあがり「沖縄において二人の子供が生まれ、横田時代には交流を深めた日本の御婦人方に歌舞伎や生花等、日本文化のエレガントさを教えていただきました」と日本との係りを感慨深そうに回想した。途中からMyers名誉会員も檀上の夫人に寄り添い「私達二人にとって日本、特に空自関係者の方々との様々な想い出は、後半生における大切な宝物です。横田でのミッションは私の軍歴において大変誇らしいものでした」と述べた。
 次に、日本側からの思い出披露のスピーチが、杉山蕃第4代会長、平岡裕司元空幕長、山口利勝元副会長、越智通隆元副会長から流暢な英語でなされた。
 御夫妻の愛犬(名付けて大将″)や多摩ヒルズにおけるミラクルショット等、ほのぼのとした話題から、日本在任間の「台湾海峡危機」「ガイドライン制定」「北鮮ミサイル事案」「阪神淡路大震災対処」等におけるGen (Ret.) Myersの活動・功績の紹介に至るまで、その内容には日米両国間の絆を強めた数々のエピソードが含まれていた。これらのエピソードを受け、Myers御夫妻を中心として、さらなる思い出の話題が会場を盛り上げた。
 翌日もタイトなスケジュール(防衛大学校における講演等)が控えていると聞き及び、予定の時間を越えての歓迎会も終盤を迎えた。竹河内捷次第5代会長の「Myers御夫妻のJAAGAに対する御厚情に感謝し、またお会いできる事を祈念して!」との納杯の言葉と共に、一同、拍手で夫妻の退場を見送った。帰路の車中においても懇親の情冷めやらず、御夫妻共々、日米友好に想いをはせていたとは、エスコート石野次男理事の談である。  (広報 杉山理事記) 

 

マイヤーズ退役大将(元統合参謀本部議長)歓迎会