JAAGA主催の賛助会員三沢基地研修は平成16年3月29日・30日 の両日、好天に恵まれて予定どおり実施された。今回は横河電気(株)板東日出彦氏を団長とする法人賛助会員12名、個人賛助会員2名、計14名が参加された。JAAGAからは常務理事山口利勝氏以下5名が同行し、三沢においてJAAGA三沢支部長小澤満昭氏、事務局長山本親男氏が合流し研修実施に万全を期した。
 3月29日朝、定刻に入間ベース・オペレーションに集合して各人の紹介、全般説明、C- 1輸送機搭乗関連のブリーフィング等を終えて搭乗した。今回は特別便と云うことで横4席×3列のエアライン並みの座席をセットしたパレットが2枚、計24席が用意されており、ベンチシート型座席とは比較にならない快適な飛行となった。この座席セットは復路も同じであった。09:30入間を離陸、折からの快晴で経路上の名勝を空から眺めつつ10:35三沢に着陸した。米空軍第35戦闘航空団司令アトキンス准将が不在のため、副司令のウエックホースト大佐以下主要幹部と儀仗隊の出迎えの中、出迎えのバスで第35戦闘航空団司令部に向かった。同司令部では、在三沢基地の米軍関係全般の概況説明を 受けた。飛行訓練、昨年11月に受閲したORIの成績、施設改善計画等興味深い中身の濃い内容であった。昼食は米軍将校クラブでボリュームたっぷりのサンドイッチ・ランチがメインで、その間に基地紹介のビデオを大画面に映写され、先刻の説明をより深く理解することが出来た。13:10、第911格納庫に用意された「ワイルド・ウイーゼル」出撃時のフル兵装をしたF-16Cの前で記念撮影及び各個人の写真撮影の後、4班に別れて機体・兵装・救命装具・フライトシミュレータの研修をしたが、ブロック50のF-16Cのアップデートされている実体に接することが出来て、その成果は大きかったともの思う。続いて第13飛行隊のブリーフィング・ルームに移動したが、最新のACMIを活用してのデブリーフィングの実状も大いに参考になったと思う。15:40、航空自衛隊北部航空方面隊司令部に移動し、北部航空方面隊司令官新野修空将への表敬(代表者)の後、約40分間の講話を拝聴したが、日米共同使用基地としての三沢の意義、先般実施されたアラスカでのコープ・サンダの実態とその成果はここでしか聞けない内容であり、参加者の関心を集めていた。16:30、米軍の宿泊施設(VOQ)に移動し各人の部屋に落ち着き、18:00から再び米軍将校クラ ブに会場を移し、JAAGA主催の夕食会となった。コマンダ・ルームでのカクテル・タイムに続くボール・ルームでのステーキ・ディナーはアトラクションも含めて和やかな懇談となり親善の環が拡がった。20:30、宿舎に帰り、有志による三沢市内でのハッピー・アワーで再び盛り上がった。3月30日07:30VOQ発、米軍将校クラブでの朝食を終え空自のバスで08:35航空自衛隊第3航空団へ移動した。第3航空団司令鬼塚恒久空将補への代表者表敬の後、08:55から三沢基地の概況説明を受けた。続いて第118格納庫に移動し、F-2A及びF-4EJ改を研修した。10:15、警戒航空隊整備格納庫でE-2Cを研修の後、滑走路北側に位置する三沢ヘリコプタ空輸隊に移動してCH-47Jヘリコプタを研修し、全研修予定を終了た。11:30〜12:00、空自隊員食堂の一角に用意された会食場で第3航空団司令以下主要幹部が同席されての昼食会に参加した。その後、厚生センターを見学し、空輸ターミナルに移動した。予定より早く13:05三沢を離陸、14:15入間に着陸して無事研修を終了した。研修参加者一同、日米の戦闘航空団の活動の実態に接して深い感銘を受けておられた様子が伺え、成果は極めて大きいと言える。 (村田理事記)

 

賛助会員の三沢基地研修