平成28年11月20日(日)〜22日(火)岐阜基地において、平成28年度航空自衛隊英語競技会が開催され、米空軍交換将校7名の中から、第5術科学校のバナード中佐(Lt. Col. Christopher D. BERNARD)、飛行開発実験団のフレドリックソン少佐(Maj. Brian M. FREDRICKSON)、第1術科学校のガサリー大尉(Capt. James P. GUTHRIE)の3名が、4名の日本人審査員とともに審査にあたった。
 3名は、ブリーフィング競技(幹部、准曹士の部)における質疑応答を含む審査、通訳競技における審査及び在日米軍司令官役を担い、競技会になくてはならない存在として大いに活躍し、航空自衛隊を支援した。
 競技後、3名から所感を聞くことができた。
 まず、本競技会については、「航空自衛隊は、英語を教科書を用いた勉強にとどまらず、訓練として行っている。これは、将来にとって意味のある大事なことだ。このような競技会に参加できて嬉しい。審査員としても、良い体験、勉強になった。空自の英語能力向上は日米のインターオペラビリティーを向上させるものであり、日米双方にとって有益である。」との意見があった。
 また、空自隊員に対するメッセージとして、「選手の英語は全員分が理解でき、各人の能力に感銘を受けた。通訳の能力はクリティカルな内容であるほど大事であり、そのようなレベルのことができる自衛官は素晴らしい。」という肯定的内容に加え、「ブリーフィングは記憶していれば済むので、それ故質疑応答に意味がある。准曹士は皆質問を理解していたが、多くの幹部は質問のポイントを見逃している。准曹士の多くには向上心があるが、幹部には記憶しようというプレッシャーがあるようだ。文法が間違っていても理解できる。文脈をつかむことが大切である。失敗を恐れず、失敗から学ぶ努力を継続することを賞賛する。これまで多くのチームを見てきたが、競技会終了後、選手が英語を使わなくなるのは残念だ。継続が大事である。」とのアドバイスも聞かれた。
 更に3人が等しく強調したことが、日米隊員の交流についてであり、「聴衆の中に数人の米軍人がいたことが嬉しい。彼らは事前訓練を通して空自隊員との絆を深めてきたのだろう。チームとして個人として、積極的に交流することが大事。」、「横田基地で年1回体力測定を受けるが、体育館まで歩いて行くときに、徒歩、自転車で通勤する大勢の自衛官と一緒になった。日米が一緒にいることは素晴らしい。」と喜びを露わにしていた。
 JAAGAに関しては、「JAAGAのニュースレター、特に交換将校の記事を楽しみに読んでいる。空自OBとしての活動に感謝する。」との賞賛の声があった。 (本競技会の概要については、つばさ会のホームページ(http://www.tsubasakai.org/)及びつばさ会だよりに掲載。) (広報 木村(和)理事)


 

米空軍交換将校が「平成28年度航空自衛隊英語競技会」を支援