コープ・ノース'03-02訓練に参加した航空自衛隊及び米空軍の隊員を激励するため、当協会の岩崎理事が三沢基地を訪問しました。今回のコープ・ノースは国内で実施される数少ないコープ・ノース訓練の一つです。平成15年5月7日から16日の間、米空軍からはF-16、C-130、KC-135型機、航空自衛隊からはF-4、F-15、T-4型機並びに日米双方からAWACS(空中警戒管制機)が参加して実施されました。千歳基地の第2航空団から参加したF-15にとっては、今回の訓練は、去る3月に嘉手納基地で実施された米空軍のF-15型機による初めての空中給油体験飛行以来、最終仕上げ(Tune-Up):(ワスコー中将)訓練として大変に意義深い機会でありました。御承知の通り、来月、航空自衛隊のF-15型機は米空軍の空中給油機から給油を受けて米国アラスカ州で実施されるコープ・サンダー訓練に参加する予定です。歴代の第5空軍司令官の適切な助言のもと、米空軍の全面的支援により、私達の永年の夢が実現の運びとなりました。今回、岩崎理事は横田基地でワスコー中将(在日米空軍司令官)、三沢基地においてべガード大将(太平洋空軍司令官)に面談する機会をいただき、その席上、米空軍の全ての隊員から寄せられる完璧な支援に対し、会を代表して謝辞を述べました。航空自衛隊が空軍としての新たな運用能力を得るための第一歩に向けた歴史的ステップの感動を私達と共有しようとする二人の将軍の姿に深い感銘を覚えました。岩崎理事は16日に行われた反省会と打上げパーティに参加し、本訓練の共同統裁官にビールを差し入れました。「米空軍と航空自衛隊の相互理解と友情の増進を支援するためJAAGAの代表として本パーティに参加しました。私達の最終目的は日米安全保障体制を強化することであり、現在この目的に突き進んでいます。単なる友情よりも相互の信頼の確立が私達にとって重要なことです。互いのプロフェッショナリズムの共有が両空軍の相互信頼の確立に緊要であると理解しています。この意味において、コープ・ノース訓練は私達にとって、またと無い機会であります。航空自衛隊は米空軍から多くのことを学んできました。今回の訓練において、航空自衛隊は再び空中給油と言う新たなオペレーションを米空軍から学んでいます。もし、航空自衛隊員が本訓練を通じ、米空軍隊員に対し何がしかのプロとしての好影響を与えることが出来たのであれば、元航空総隊司令官としてこれに勝る幸せはありません。」と岩崎理事は付け加えました。(岩崎理事記)

コープ・ノース参加の日米隊員を激励