平成15年度JAAGA賞が決定し、各在日米空軍の基地で開催された年度表彰式で各々に授与された。平成16年1月30日(金)三沢基地、1月31日(土)嘉手納基地及び2月7日(金)横田基地で表彰式が開催され、それぞれ高橋副会長、伊藤副会長及び村木会長が参列し、感謝状と記念品を贈呈した。米空軍は公式行事である年度表彰式の中にJAAGA賞を組込む等、本賞を高く評価している。今年度の受賞者及び功績は次表の通り。

所   属 氏  名 功 績 概 要
米空軍
第35保全中隊
(三沢基地)
上級曹長
D・ニコルソン
ニコルソン上級曹長は陸上自衛隊が初めて米軍基地防衛演習に参加した第1回在日米軍基地防衛会議に参画され、豊富な経験と高度な専門知識を縦横に駆使しつつ、在日米軍と陸上自衛隊間の最初の基地防衛協定の締結に際し特に重要な貢献をされました。 また、三沢空軍基地における陸上自衛隊第9師団隊員の基地防衛実習任務に際しては積極的かつ懇切にエスコート役を努められる一方、同基地第5ゲートの保全向上計画「チーム三沢」を担当され 同計画実現への原動力として欠くべからざる役割を果たされました。 こうした彼の果敢な職務遂行への姿勢は日米双方の三沢基地所属隊員の安全の確保に寄与したのみならず、とりわけ重要な両国の軍種を超えた相互の信頼と尊敬に基づく関係の強化に大なる功績をもたらしました。
航空自衛隊
北部航空方面隊
司令部
(三沢基地)
空曹長
盛 康
 盛空曹長は三沢基地准曹会において平成13年度同会副会長として積極的に会長を補佐し活躍されました。 また、平成14年度においても総務係として前年度で得た経験を活かし米空軍第35戦闘航空団日米交流担当者と綿密な調整を行い、各種日米交流計画(基地綱引き大会、国際マラソン大会、米空軍三沢基地研修等)を通じて空曹士隊員と米空軍下士官及び兵との親睦に尽力されました。 彼のこのような献身努力は日米エアフォースの相互の信頼及び友好基盤の構築等に多大な成果をもたらしました。
米空軍
第374輸送団
運用群
(横田基地)
エバハート大佐
及び運用群
 エバハート大佐及び隷下の第374運用群は航空自衛隊が初めて南西アジアで輸送業務を実施することになったイラク復興支援特別措置法に基づく活動への諸準備に際し、その豊富な経験と専門的な知識、高度な見識を縦横に駆使しつつ、3ヶ月に及ぶ集中・徹底した準備支援・教示活動を成就され、日米安全保障面での特筆すべき支援行動として重要な貢献をされました。特に、空自C-130輸送機のクエート派遣に際し、米空軍の貴重な経験と最新のガイドラインに基いた積極的かつ詳細なブリーフィングを実施され更には 任務飛行間における空輸任務等に関する煩雑・多岐に亘る派遣部隊等からの照会に対し達見を持って誠実に対応され、航空自衛隊の準備活動に大きく寄与されました。 また、彼及び隷下の第374運用群は当該期間終始、輸送機運用に関する最新戦術、戦闘技法、手順の教示、米空軍輸送機乗員の高度な技量の展示、作戦任務間における安全確保に関する適切な教育、部隊展開に要する施設と後方補給に関する準備事項の確認、関係基地離発着に関わる情報提供を積極的に実施され日米安全保障パートナーシップの典型、本質にかかわる歴史的事業としての本活動の諸準備支援に多面的な献身をされました。 本支援活動は将来の日米共同作戦の概念規定と方向確認に向けての国際的協力上の特筆すべき出来事であるのみならず、とりわけ重要な米空軍と航空自衛隊との相互の信頼と尊敬に基づく関係が一層強化される結果に繋がっておりその功績には大なるものがあります。
航空自衛隊
防指群業務隊
(府中基地)
1等空曹
村田 圭史
 村田1等空曹は米空軍が主催するスペシャルオリンピック等を平成12年から毎回、家族で積極的に支援し、ボランティア活動を通じて米空軍との意思疎通並びに信頼関係の醸成に努められました。 彼のこのような公私に亘る献身努力は日米エアフォースの相互の信頼及び友好基盤の構築等に、多大な成果をもたらしました。
航空自衛隊
中警団補給隊
(入間基地)
准空尉
岡本 重文
 岡本准空尉は平成12年9月から15年1月までの間 中部航空警戒管制団准曹士先任として日米防衛協力の重要性を深く認識され、米第5空軍及び第374空輸団先任下士官等との積極的な交流を図り航空自衛隊と米空軍との相互理解と信頼の増進に多大の貢献をされました 特に、日米間の各種行事に積極的に参画し献身的な支援に努め有意義かつ円滑な行事等の遂行に尽力されました。 彼のこのような献身努力は日米エアフォースの相互の信頼及び友好基盤の構築等に多大な成果をもたらしました。
米空軍
第909空中
給油隊
(嘉手納基地)
軍曹
W・マックイーン
 マックイーン軍曹は航空自衛隊F-15戦闘機を対象とした本邦における最初の日米空中給油訓練に米空軍第909空中給油飛行隊の空中給油ブーム指導員として参加され、その空中給油に関する豊富な経験と高度な専門知識並びに卓越した技量で航空自衛隊F-15パイロットに対する教育訓練に寄与されました。また、ブリーフィングでは航空自衛隊パイロットに対する米空軍の現行規則の紹介及び懇切な技術指導に努められ、航空自衛隊所属のF-15戦闘機が初めてアラスカ コープサンダー演習に参加するに際し、直接的な貢献をされました。日米共同訓練は国家間の関係を強化し相互の作戦態勢に関しより深い理解を得る場でありますが、彼の献身努力により航空自衛隊が今後空中給油機KC-767を導入する際においてとりわけ重要な米空軍との相互の信頼と尊敬に基づく関係が一層強化されることとなり、その功績には大なるものがあります
航空自衛隊
那覇救難隊
(那覇基地)
2等空曹
横井 誠
 横井2等空曹は平成10年3月那覇救難隊所属以来、日米相互部隊研修に積極的に参加し米空軍第33救難飛行隊員を中心としたキャンプ、サーフィン等の活動を率先して企画する等、日米交流の促進に貢献されました。 彼のこのような公私に亘る献身努力は日米エアフォースの相互の信頼及び友好基盤の構築等に多大な成果をもたらしました。

  

平成15年度日米優秀隊員表彰