在日米軍司令官にフィールド空軍中将が着任 平成22年10月25日(月)、横田基地において、在日米軍司令官兼第5空軍司令官エドワード A.ライス Jr.中将からバートンM.フィールド中将への在日米軍兼第5空軍指揮官交代式(チェンジ・オブ・コマンド)が執り行われた。式典は10時半から横田基地第15格納庫で行われ、外務大臣政務官、米国、サウジアラビアの駐日大使、軍関係者、周辺自治体の首長等、多数が参加した。自衛隊からは折木統合幕僚長、外園航空幕僚長他多くの部隊指揮官・幕僚が参加されていた。 JAAGAからは、竹河内顧問、遠竹顧問、津曲会長、榎副会長、阪東・山本・高橋(健二)・源の各理事が参加した。
 日米両国歌演奏、牧師による祈祷の後、式典執行官である太平洋軍司令官ウィラード海軍大将からは、「19世紀のペリー提督に遡る日米の関係が今日の日米同盟として存続され、それを築き上げている全ての方々に感謝します。ライス中将が在日米軍を率い日米同盟が維持され日米関係が発展してきたことに敬意を表します。奥様の協力にも感謝します。そして大将への昇任を祝福します。新司令官フィールド中将が伝統の上に日米同盟を更に成長させていくことを確信しています」との挨拶があった。同じく太平洋空軍司令官ノース空軍大将からも、ライス中将の優れた指導力、功績を讃えるとともに新勤務地での活躍を祈る挨拶と、フィールド中将の活躍を期待する挨拶があった。
 その後、ウィラード司令官からライス中将に功績を讃える勲章が授与された。 ライス中将からは、「皆さんに見守られ指揮ができたことは幸運であり、感謝しています。自衛隊を始め日米同盟のために尽力した方々との交流と友情に感謝します。在日米軍所在全員に感謝します。日米同盟は両国の結び付きの中核となっています。それは次の50年間、その次も意義あり続けます。日本の皆様を永遠に忘れはしません」との挨拶があり、日本語で「またお会いできるまで」と締め括られた。そして、ライス中将への部隊の最後の敬礼が行われた。続いて、指揮権継承ということで、ライス中将から在日米軍司令官旗がウィラード大将に、第5空軍司令官旗がノース大将に渡され、それらをフィールド中将が受け取った。新司令官フィールド中将からは、「日本に住みたいという子供のころからの夢が現実になり嬉しい。日米両国のみならずアジア地域にとっても日米同盟が重要であり、その絆をより強固なものにしていきたい。精一杯、日米のために頑張ります。宜しくお願いします」との挨拶が行われた。
 フィールド中将への部隊の最初の敬礼が行われ、そして、中将の名前を記入したプレートの貼られた第5空軍司令官機(F-16)が披露され、約1時間に亘る式典は終了した。 交代式典修了後、将校クラブにおいて、レセプションが行われ、JAAGAメンバーは新司令官とそれぞれ挨拶を交わした。
 フィールド中将は、1979年、米空軍士官学校卒業の戦闘機パイロット出身。F-16、F-22A等、3,400飛行時間以上の飛行経験がある。前勤務地のペンタゴンから日本に着任されたが、初めての日本勤務となる。2人の息子さんは米空軍に勤務されている。 ライス中将は大将となり、航空教育訓練軍団(Air Education and Training Command)司令官となられる。  (源理事記)

 

在日米軍司令官にフィールド空軍中将が着任