平成20年2月25日(月)、在日米軍司令官兼第5空軍司令官の指揮権がブルース A.ライト中将からエドワード A.ライス Jr.中将に委譲された。式典は快晴の横田基地で行われ、執行官監督官の太平洋軍司令官キーティング海軍大将、太平洋空軍司令官チャンドラー空軍大将の訓示の後、ライト中将がスピーチした。ライト中将は、テロとの戦いなど3年間に渡る勤務を総括し、日米同盟の強化、日米友好関係の構築に力を尽くした人々や部下、そして家族への感謝と、米軍勤務35年の中での通算3回、9年間に渡る日本勤務で培われた自衛隊との友情に対する感謝が述べられた。その後、指揮官旗の受け渡しが行われ、新司令官ライス中将のスピーチが行われた。ライス中将は前任者を称え、日米両国のみならずアジア太平洋地域にとって日米同盟が今ほど重要な時はなく、これほどチャレンジングな任務は無いと抱負を述べた。ライス中将は、1978年、米空軍士官学校卒業の爆撃機パイロット出身。B-1B、B-52G/H、E-3、B-2、KC-135等、3,800飛行時間以上の飛行経験がある。不朽の自由作戦では初期の4ヶ月間、第28遠征航空団司令官として爆撃作戦の指揮を執った。前職は太平洋空軍副司令官であり、初めての日本勤務となる。横田着任時に中将に昇任。 ライト中将はこの職を最後に退役となることから、指揮権交代式に先立ち、ライト中将の退官式が執行監督官チャンドラー米太平洋空軍司令官により執り行われた。ライト中将は、日本語を交えて自衛隊メンバーとの心の交流ができたことなどに感謝の意を表した。そして、次女のF15パイロット・ジェイナ米空軍中尉が父を称えるスピーチを実施した。両式典に、自衛隊からは斎藤統合幕僚長、田母神航空幕僚長他多くの部隊指揮官・幕僚が、JAAGAからは、顧問、会長、副会長、理事長他関係理事が参加したほか、個人会員、賛助会員も参加した。(高橋健才理事記)

  

在日米軍司令官にライス空軍中将が着任