6月23日(木)、米空軍横田基地において在日米軍司令官兼第5空軍司令官リッキー N. ラップ中将(Lt Gen Ricky N. Rupp, U.S. Forces Japan, and Fifth Air Force commander)の執行により第374空輸航空団司令官(Commander of the 374th Airlift Wing)兼横田基地司令官の交代式が執り行われ、アンドリュー J. キャンベル大佐(Col Andrew J. Campbell)からアンドリュー L. ロダン大佐(Col Andrew L. Roddan)に指揮権が継承された。
 JAAGAからは上ノ谷理事、岩崎理事、福永理事が出席した。受付会場の将校クラブで離任されるキャンベル大佐が出席者を出迎えられ、「2年間の在任期間の友好と協力に深く感謝する」旨の挨拶を述べられた。
 交代式の会場は、通常はC-130輸送機が格納される格納庫(Hanger15)にステージが置かれ、天井から日米の国旗が吊り下げられ、ステージの正面に第374空輸航空団副司令官以下部隊が整列、左右に隊員家族や招待者の座席が配置され、整列した部隊の後方(格納庫の外)には第374空輸航空団司令官機のC-130J Super Hercules 輸送機が配置されていた。 
 司令官一行が入場し、交代式は日米国旗掲揚・国家独唱から始まり厳かに進められた。離任するキャンベル大佐から司令官旗がラップ中将に手渡され、着任するロダン大佐がその司令官旗を受け取り指揮権が継承された。

 執行官であるラップ中将から退任するキャンベル大佐に第374空輸航空団司令官としての功績に対して賛辞の言葉が述べられ、その功績に対して勲章が授与された。
 キャンベル大佐の離任の挨拶として、横田基地のメンバーへの謝意とエール「私たちが守る平和と安定は、臆病さから生まれるものではない。あなたの自由、私たちの自由は共に果敢(大胆)であることから生まれる。果敢(大胆)に任務を遂行してください」が贈られた。それと同時に式に参列された奥様と御子息に対し感謝の気持ちを丁寧に伝えられたことが印象的であった。
 新司令官のロダン大佐は、C-130EとC-130Jの飛行経験を持ち、飛行時間3,700時間以上を有する操縦者で、前職ではアーカンソー州リトルロック空軍基地第19運用群司令官を務めた。新司令官として「私がこの場に立っているのは、これまで私を教え、導き、支援してくれた人々のおかげであり、今日の私を育ててくれた多くの人たち一人一人に感謝し、その努力に報いる所存である」と挨拶され、謙虚で誠実な人柄を感じられた。
 その後、ロダン新司令官が司令官として最初の部隊の敬礼を受け、C-130J 司令官機のコクピット下に記される名前がロダン大佐に貼り替えられて披露された。
 最後に「空軍歌」が熱唱されて司令官交代のセレモニーは終了した。
                                   (福永理事記)

 

第374空輸航空団司令官の交代式
Commander of 374th Airlift Wing Change of Command Ceremony