7月20日（金）、横田基地において第5空軍副司令官ドージャー准将（Brg. Gen. Todd A. Dozier）の主宰により、第374空輸航空団司令官（兼横田基地司令）交代式（374th AW Change of Command）が行われ、モス大佐（Col. Kenneth E. Moss, outgoing Commander）からジョーンズ大佐（Col. Otis C. Jones, incoming Commander）に指揮権が継承された。
　来賓として周辺自治体、協力団体、官公署、北関東防衛局の長等、及び航空自衛隊から航空総隊司令官前原弘昭空将（当時）、航空支援集団司令官山田真史空将をはじめ、総隊主要幹部、近隣部隊長、横田基地司令齋藤拓也１等空佐等が招待され、JAAGAからは小野田副会長、石野理事長、谷井、阪東、藤田、川口の各理事及び石川会員が参加し、荘厳な式典を見守った。
　格納庫内の会場には、日米両国国旗が掲げられたステージを正面にして、来賓席、第374空輸航空団の隊列、基地所在部隊等隊員席が順に配置され、サイドには基地軽音楽バンドが控え、開け放たれた先の駐機場には、米空軍、空自、陸自の航空機が展示されていた。
　式典は、10時から開始され、冒頭に指揮官交代式の意義（軍の伝統に深く根差すものであり、指揮権委譲を目に見える形で行うことにより、隷下の軍人が新司令官が指揮権を引き継ぐ瞬間を見届ける）が述べられ、続いて司令官一行入場、国旗掲揚、国歌斉唱（隊員による独唱）、祈り、ドージャー准将挨拶、表彰（モス大佐）、離任するモス大佐の挨拶（部隊から最後の敬礼を受礼）、指揮権交代（指揮官旗がモス大佐の手からドージャー准将を経てジョーンズ大佐の手に）、着任する新司令官ジョーンズ大佐の挨拶（最初の敬礼を受礼、その後、指揮官機のC-130にジョーンズ大佐の名前を刻印）空軍歌斉唱、司令官一行退場の次第に沿って、済々と実施された。
　ドージャー准将の挨拶では、モス大佐在任間におけるクリスマスドロップ等における功績が賞賛されるとともに、新任地である航空機動集団−Air Mobility Command−での活躍を確信している旨紹介された。
　離任にあたりモス大佐からは、侍ウォリアーである隊員とともに日本の地での任務に付けたことを、また空自を含む近隣の方々の協力と温かいご支援を受けることができ、無事に任を終えられることへの謝辞が述べられた。
　新司令官ジョーンズ大佐からは、太平洋空軍最高の輸送航空団の指揮官として勤務できる栄誉を励みとして今後の任に当たる旨の決意が表明された。
　式典の最後の空軍歌斉唱では、力強く拳を振り上げて熱唱する新司令官の姿が印象的であった。
　式典後、ジョーンズ大佐主催のレセプションが将校クラブで実施され、JAAGA参列者も短時間ではあったが、ご家族を交えて歓談を行い、良き新たなパートナーシップのスタートを切ることが出来た。（川口理事記事）