令和2年1月14日(火)、清藤理事長(小野企画理事、木村広報理事随行)が、13時30分から横田基地に航空総隊司令官井筒俊司空将(副司令官上ノ谷寛空将、幕僚長柿原国治空将補同席)を、15時25分から府中基地に航空支援集団司令官金古真一空将(副司令官今城弘治空将補同席)を訪ね、「コープ・ノース20」(CN:Cope North)における「日米豪共同訓練」及び「日米豪人道支援・災害救援共同訓練」に参加する航空総隊及び航空支援集団の部隊に対するJAAGAからの激励品を手交し、訓練の成功を祈念した。
 今回でCNは20回目となり、C-2が初めて参加する他、「日米豪共同訓練」には海上自衛隊のUS-2×1機及び人員約30名も参加する。
 総隊においては、米軍との良好かつ緊密な関係、各種装備品の動向、軍種による運用要領の違い等、CN20に関連する様々な話題について意見交換がなされ、最後に司令官から、「しっかりと、積み上げてきたものを維持しながら、一つでも更に積み上げられるように頑張りたい」との決意が示されるとともに、横田基地研修や表彰式などを含めJAAGAの活動に対する謝辞を頂戴した。
 支援集団においては、JAAGAの支援に対する謝意が示され、引き続き、C-2活躍の現状と期待、人道支援・災害救援(HA/DR:Humanitarian Assistance/Disaster Relief)訓練に力を入れていること、C-2は初参加であるが要員はこれまでの訓練にも組み入れており心配はしていないこと、等の話題が提供され、言葉の端々に、海外任務・訓練はもはや特別なことでは無く当たり前になっていることがにじみ出ていた。そして司令官から、「若い隊員や様々な特技の隊員にも海外訓練等に参加する機会が当たり前のようにあり、経験してきた隊員達を育てていく。意識が変われば、何かが生まれてくる。総隊、支集団の垣根なくやっていきたい」との力強い言葉が発せられた。

【日米豪共同訓練】は、「実践的訓練環境の下、日米共同対処能力及び部隊の戦術技量の向上を図る」ことを目的として、展開・撤収を含み1月31日(金)〜3月8日(日)の期間、米国グアム島アンダーセン空軍基地、北マリアナ諸島テニアン島、及びファラロン・デ・メディニラ空対地射場並びに同周辺空域において実施され、航空総隊から第8航空団(築城)、第9航空団(那覇)、航空救難団(入間)及び警戒航空隊(三沢)の人員約350名、F-15J/DJ×8機、F-2A/B×6機、U-125A×2機、E-2C×2機が参加、航空支援集団から第1輸送航空隊(小牧)、第3輸送航空隊(美保)の人員約100名、C-2×1機、KC-767×1機が参加し、防空戦闘、戦術攻撃、対戦闘機戦闘、空対地射爆撃、電子戦、空中給油、戦術空輸、航空輸送、物料投下及び捜索救難の訓練が行われる。
【日米豪人道支援・災害救援共同訓練】は、「米豪空軍との相互運用性の向上を図る」ことを目的として、2月12日(木)〜26日(水)の期間、米国グアム島アンダーセン空軍基地、北マリアナ諸島サイパン島、テニアン島及びロタ島並びに同周辺空域において実施され、航空総隊から航空救難団(入間)、戦術教導団(横田)等の人員約20名、U-125A ×2機が参加、航空支援集団から第3輸送航空隊(美保)、航空機動衛生隊(小牧)等の人員約50名、C-2×1機が参加し、航空輸送、物料投下、捜索、航空患者搬送及び飛行場応急復旧の訓練が行われる。 (木村理事記)


 

「コープ・ノース20における日米豪共同訓練等」参加部隊を激励