5月10日(水)、JAAGAは、平成28年度日米相互特技訓練を激励するため森下理事長、中島、杉山、福永の各理事が空幕人事教育部長 城殿保空将補を表敬訪問した。
 日米相互特技訓練は、平成8年2月に三沢基地において相互部隊研修として、空自から幹部3名、空曹7名が参加して、各特技と英語能力の練成を研修内容として第1回目が実施された。以来、20年以上にわたり、成果を確認しながら検討した結果、日米共同作戦の基盤となる現場レベルにおける特技訓練に重点を置く観点から、平成26年度に名称を「日米相互特技訓練」に変更し、平成27年度に事業化された。
 表敬においては、森下理事長から城殿部長へ激励品目録を贈呈の後、教育課長 寺崎隆行1等空佐、空自准曹士先任 山ア勝巳准空尉が加わり写真撮影が行われた。その後、本訓練を担当する教育課個人訓練班 上治忠善准空尉が加わり、30分程度の懇談が行われ、平成28年度日米相互特技訓練を激励した。
 懇談の中で、城殿部長から、「昨年度は、10名×10日間の訓練規模×期間で、5回の各特技における実務レベルの訓練を実施して英語によるコミュニケーションスキルを向上させるとともに、実務レベルにおける相互理解を深めることができた。また、米軍下士官の受け入れにより、日頃、米軍との接点が少ない部隊等にとっても良い経験を積むことができた。本訓練は、日米の信頼関係、日米共同対処能力の基盤を強化するうえでとても有効であり、JAAGAの支援には大変感謝している。」と謝意が示された。また、森下理事長は、「これまで、今回の日米相互特技訓練をはじめ、レッド・フラッグ・アラスカやコープノース・グアム参加隊員の激励、日米隊員の表彰など、実務に携わる日米隊員の激励を行ってきたことが定着してきている。JAAGAの活動を知る日米の関係者がその活動を認めてくれていて親密な関係の深化に貢献していると感じている。これからも日米連携の強化につながる実務レベルの交流を微力ながら側面から支援していければと思う。」と激励した。
 平成28年度は、昨年度に引き続き、F-35関連の要員を含めた訓練規模の拡大(差出人員の増加)、訓練効果を更に高めるための導入教育の充実、運用、整備特技に限らない多様な特技の参加者選考及び航空基地だけでなく分屯基地(平成28年度は新潟及び海栗島)も含めた空自の多様な環境下における訓練の実施を重視し、計画されるとのことであった。(福永理事記)


平成27年度の実施状況
  受入基地 期間 人員
米空軍から空自へ 那覇 H27. 9. 9〜9.16 10
佐渡 H27.11.30〜12.4
空自から米空軍へ 三沢 H27.9.25〜10.9
嘉手納 H27.12.8〜12.17 12
三沢 H28. 3. 1〜 3.10 11
横田 H28. 3.15〜 3.24 16
嘉手納 H28. 3.22〜3.31

平成28年度の実施計画案
  受入基地 期間 人員
米空軍から空自へ 新潟 検討中
岐阜 H28.5.17〜5.26 10
海栗島 H29.1.〜3 調整中
千歳 H29.3 調整中 10
空自から米空軍へ 三沢 調整中 20
横田 調整中 20
嘉手納 調整中 20

 

日米相互特技訓練激励のため、空幕人事教育部長を表敬