恒例のJAAGA横田基地研修が9月26日(水)に行われ、吉田正JAAGA会長を研修団長とする総勢41名(正会員及び賛助会員36名、JAAGA理事5名)が、秋晴れのもと9時半に福生駅に参集し結団式の後、米軍バスで横田基地に向かった。今回は空自総隊司令部が横田に移転してから初めての横田基地研修であり、日米の双方の司令部を訪問出来ることに関心が集まった。
 まず第5空軍司令部を訪問し、副司令官ハリス准将の出迎えをいただき、第5空軍の概況説明とともに司令官アンジェレラ中将のウィットに富んだ講話で北東アジアの安定にとって同空軍の果たす役割を理解した。
 その後、オフィサーズ・クラブで米軍側は第5空軍司令官アンジェレラ中将以下司令部の主要幹部、第374空輸航空団司令オーガスト大佐以下の主要指揮官、空自側は総隊司令官斉藤空将以下司令部の主要幹部、防空指揮群司令日吉1佐等の出席をいただきJAAGA主催の昼食会を開いた。日米双方の司令官から横田基地訪問を歓迎するとともに、JAAGAの諸活動への謝辞があった。同時に会食中の会話・懇談で米空軍と空自の関係が極めて緊密かつ信頼感溢れるものになっていることを感じた。午後から第374空輸航空団司令兼横田基地司令のオーガスト大佐の挨拶及び概況説明、基地内バス・ツアー及び第36空輸飛行隊でC-130型機の見学を実施した。米国内の街並み然としたPX、映画館、レストラン等の施設、グローバルな米軍空輸網の拠点機能としての航空機や各種施設を見聞して米軍横田基地の重要性を実感した。
 15時には新設されたばかりの総隊司令部庁舎に到着、副司令官秦空将の出迎えを受け、新装のエントランス・ゾーンで航空総隊のエンブレムを背景に総隊司令官斉藤空将を中心に研修団の記念撮影を実施した。庁舎見学の後、副司令官秦空将及び防衛部長山田空将補から日本の航空防衛力発揮の中枢である同司令部の任務・機能等についての説明をいただいた。質疑応答では各研修員の総隊司令部の活動への関心は高く、予定時間をオーバしそうになるほど密度が濃かった。
 熱気溢れる質疑応答の後、航空総隊司令官主催のバーベキューが司令官官舎に隣接した広場で行われた。残念ながら司令官御自身は公務で御不在となったが、副司令官がホストとなり、昼食会と同様にアンジェレラ中将をはじめ日米双方の主要幹部が一同に会すなかJAAGA役員6名もあらたに加わり盛大な日米合同の宴となった。日本での生活、家族、ゴルフ等の趣味等、夕闇迫る横田基地での懇親のバーベキューは大変盛り上がり1800時の御開きの合図も名残惜しく感じられた。
 吉田会長から「本日の研修で日米両司令部の関係が緊密であることに意を大変強くした。総隊司令部の横田移転に係る構想から始まり、長期にわたる準備期間に御理解と御協力を頂いた歴代第5空軍司令官等関係各位に敬意を表したい。」と挨拶し、米空軍と空自へ感謝を表しつつ横田基地研修を終了した。(杉山理事記)

 


平成24年度 JAAGA会員の横田基地研修