日米エアフォース友好協会
 会長 吉田 正 様

 盛夏の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素から、自衛隊に対する格別のご支援とご協力ありがとうございます。また、「Red Flag Alaska 12-2」演習の参加にあたり、日米エアフォース友好協会様より激励品を頂戴し、ご支援いただいたことに深く御礼申し上げます。ここに、訓練の概要を報告させていただきます。
 本演習には航空自衛隊から約330名の隊員が参加しました。航空機は第6航空団を主体としたF−15近代化機6機、警戒航空隊のE−767早期警戒機1機、第1輸送航空隊のC−130輸送機3機及びKC−767空中給油機2機です。アラスカ州にあるアイルソン空軍基地とエレメンドルフ空軍基地に展開し、対戦闘機戦闘、空中給油、警戒管制及び戦術輸送などの役割を演習計画に基づいて演練しました。
 アイルソン空軍基地へは、戦闘機が展開し、参加機種については、米軍のF−16、A−10等を始めとした機種が参加しました。 F−15は計画された全てのミッションを実施し、実戦的な環境下で戦術技量を向上させるとともに、事前に準備したF−15近代化改修機を用いた戦闘法を演練することができました。また、E−767は、1回のミッションにて約45機の攻撃機及び掩護機に対する米軍管制方式による目標情報の提供を実施し、高い評価を得ることができました。
 エレメンドルフ基地へは、各国から輸送機、空中給油機、AWACSが展開しました。 C−130Hは米軍のC−17とパッケージを組んで、戦闘機等の援護を受けつつ、物料投下、不整地着陸等を実施しました。また、KC−767は、戦闘開始前に我が国のF−15に給油し、戦闘時間の増大に寄与していました。
 訓練の他には、米軍C−17と空自KC−767、相互に航空機見学を実施するとともに、C−130部隊を中心としたジャパン・デーを企画し、バーベキューの他にカレーや焼き鳥等の日本の食材を用意し、米国だけでなく、豪州、ポーランド等とも友好を深めました。出発から帰国まで約1ヶ月に及ぶ訓練でしたが、天候にも恵まれ広大かつ制限の少ない空域で、実戦的な訓練を十分に行うことができ、多大な成果を得ることができました。特に、航空機は優秀な可動率を維持し、参加国に対して航空自衛隊の精強さを強くアピールすることができました。
 また、訓練に参加した隊員の健康状態も良好で、本演習期間中、万全の態勢で臨むことができました。訓練の進捗に従い数々の教訓を得るとともに、参加部隊間・個人間での交流も進み、相互運用性の促進と信頼性の向上に繋がったものと信じております。 これまで諸先輩が築いてこられた日米との関係を土台とし、多くの国々と交流を深めつつ、更なる精強化、日米関係の深化に寄与していきたいと思っています。今後も、ご指導、ご鞭撻宜しくお願いします。
 日米エアフォース友好協会様から頂いた激励品につきましては、有効に活用させていただきました。あらためて感謝申し上げます。  

 平成24年7月10日
   航空総隊RFA12−2参加部隊  
    訓練実施部隊指揮官(第6航空団飛行群司令)1等空佐 福永 充史
   航空支援集団RFA12−2参加部隊  
    訓練実施部隊指揮官(第1輸送航空隊飛行群司令)1等空佐 冨田 清香


 

RFA12-2 訓練実施部隊指揮官から礼状