9月30日(金)、JAAGAの正会員及び賛助会員による横田基地研修が実施された。今回は団長齋藤芳信氏以下正会員6名、賛助会員22名、JAAGA理事4名、合計32名の会員が参加した。参加者の中には横田基地は初めてということで、本研修を大変楽しみにしていたという会員が多かった。また、東日本大震災における米軍の「トモダチ作戦」をみて、是非参加したいと思ったという会員も見受けられた。当日の天気は薄曇り、全員が9時半までに福生駅に集合し、米軍のバスで横田基地へ向かった。到着後、研修団長齋藤氏、副団長星野元宏氏及び理事2名が第5空軍司令官フィールド中将を表敬訪問し懇談した。続いて、ブリーフィング・ルームにおいて司令官及び第5空軍の主要スタッフを交え、在日米軍や第5空軍の編成、任務、部隊史等について説明を受けた。部屋に入ると、すぐ青色の大きな大漁旗が目に飛び込んできた。基地広報部のパウエル大尉の話によると、仙台市民から米軍の支援に対する感謝の寄書きの入ったこの旗をいただいたということであった。ブリーフィング後、バスに乗車して基地内を見学し、改めて横田基地の広大さと施設の充実ぶりを実感した。 昼食会は、JAAGA主催によりオフィサーズ・クラブで行われた。第5空軍副司令官レイモンド准将、横田基地司令フェザー大佐、米軍スタッフ等が招待され、終始和やかな雰囲気の中で催された。午後からは第374輸送航空団を訪問し、横田基地の歴史や部隊の任務、トモダチ作戦の概要等について説明を聞いた。冒頭、フェザー大佐からトモダチ作戦について、米軍及びその家族は日本の友人として当然のことをやったまでだと思っているという心のこもった挨拶があり、その謙虚な態度に多くの会員が感動を新たにしていた。その後、エプロンに駐機しているC-130を訪れ、貨物室からパイロット席まで詳しい説明を受けた。 研修の最後に訪れたのはAFN(American Forces Network)の名前で親しまれている米軍の放送局である。ここでは、AFNの人気アナウンサーでもある米軍人及び女性スタッフの案内によりスタジオを見学し、ラジオやテレビの番組作成要領等について説明を受けた。かつてAFNがFEN(Far East Network)と呼ばれていた頃、その放送を聞いたことのある会員も多く、終始興味深く話しに耳を傾けていた。 1630頃、予定の時間をだいぶオーバーして横田基地を後にした。本研修を通じて、参加者は米軍人や部隊の雰囲気といったものに直接触れることができ、在日米空軍等に関する理解と親密度をより一層深めることができたのではないかと思う。研修団の受入れに熱心に取り組んでいただいた基地広報担当スタッフに心から感謝したい。(古畑理事記)

 


平成23年度 会員の横田基地研修