このたびは、Red Flag Alaska(RFA)11−2への訓練部隊の参加に際しまして、JAAGA様から、多大な御厚志をいただきまして、誠にありがとうございました。航空総隊及び航空支援集団訓練部隊は、アイルソン及びジョイント・エレメンドルフ・リチャードソン基地に展開し、RFA11−2に参加して、それぞれ成果を上げてまいりました。
 エレメンドルフには、米空軍(USAF:E−3、C−130)、航空自衛隊(JASDF:E−767、 2KC−767、3C−130H)、豪空軍(RAAF:C−130J)、タイ空軍(RTAF:)C−130H)が展開し、演習外でも積極的に防衛交流を実施いたしました。JASDFは、ソーメン・パーティやアジアンディを企画実行し、余暇を利用して釣ったサーモンやハリバットを使って、JAPANESE SPIRITSを示して参りました。
 アイルソンには、戦闘機が主体でアイルソン所在の18thAGRSQ(F−16)の外、USAFの展開部隊としてF−16、A−10、KC−135、RAAFからF−18、シンガポール空軍からF−15SG、そしてJASDFのF−15Jが展開しました。
 RFAにおける日米共同訓練のほか、日豪による合同編隊飛行(写真撮影)等を実施したほか、日・米・豪・シンガポールによるサッカーや日豪ボーリングなどを実施して交流を深めました。また、基地防空隊もスティンガーをレンジ内の2箇所に展開させて攻撃機動するA−10、F−16を目標に基地防空訓練を実施するとともに、スモーキー・サムの発射による現示を実施しました。
 F−15Jの展開が遅れ、演習への途中参加となりましたが、その他の参加部隊はほぼ100%演習に参加することができました。また、今回「初」となる予定でした日豪共同訓練(戦闘機戦闘訓練)は、合同による編隊飛行と写真撮影(4F−15J、2KC−767、5F−18)だけ実施しました。
 今回、特に、これまで諸先輩が築かれてこられた日米の信頼関係の強さに助けられました。そして、いろいろな良くない条件が重なる中で、それでもRFAへの参加を追及し、実現したJASDFに対してUSAFの多くの方が敬意を表してくれていると感 じました。今後もこの信頼関係を壊すことのないように行動できるようにすることが大切であると切に感じています。厳しい状況下ではありましたが、関係各位の皆様のご尽力により、RFAへ参加する ことができ、その中で、「次」につながる教訓と足がかりを得ることができたものと思料します。 このたびの訓練参加に際しての御支援に重ねてお礼申し上げます。
 今後も国民に信頼 される健全で精強、明朗闊達な部隊を目指して努力する所存です。引き続き、御指導、御鞭撻宜しくお願いします。

             平成23年8月3日   
                航空総隊    訓練部隊指揮官 福永1佐   
                航空支援集団 訓練部隊指揮官 高垣1佐

 

'11Red Flag Alaska演習参加部隊指揮官から礼状