(株)IHIエアロスペース 営業部
                               第一営業グループ 担当部長
                               青柳 淳一

 2月16日〜18日の二日間に渡り、日米エアフォース友好協会(JAAGA)主催の米軍嘉手納基地等研修に参加させて頂きました。
 私自身、防衛省関連の業務に従事してから15年以上になりますが、米軍基地における研修は初めての経験です。
 沖縄は、昨今、普天間基地の移転問題等様々な懸案の多い土地であり、かねてから関心は高かったのですが、今回の研修は、それらを自らの目で確かめ、そして考えを深める良い機会であり、是非参加させて頂きたいと思い申込みをさせて頂きました。
 研修当日、C−1輸送機に搭乗させて頂き、入間基地から那覇基地へと移動しました。ここから昼食を経て、陸路、嘉手納基地へと向かったのです。道すがら、車窓を横切る沖縄の街の風景の中に米軍施設が点在し、それらが周囲に溶け込んで見える様に、不思議な感慨を抱きました。
 そして、嘉手納基地に到着した訳ですが、ゲートをくぐった途端に展開される、アメリカ本国の風景と見紛うばかりの様子に大変驚かされました。そこは、もう我々の思い描く基地のイメージを遙かに超えた「街」が存在していました。
 待ち受けていらっしゃった第18戦闘航空団司令モロイ准将のご挨拶を皮切りに、嘉手納基地についてのブリーフィング、夕食会、そして翌日の基地内見学と、完璧な段取りの元で研修が進められました。
 印象深かったのは、二日目の滑走路地区での研修です。その規模の大きさもさることながら、普段は決して経験の出来ないような場所から見せて頂いたF−15の離陸の様子や、ハンガー地区での、KC−135、HH−60G、F−15それぞれの機体のブリーフィング等、モロイ准将自らご案内頂き、大変有意義な時間を過ごすことができました。特に、基地の皆様が高い意識を以て任務に取り組んでいる事に感動を覚えました。
 こうして全行程が終了致しましたが、この二日間に渉る研修において、嘉手納基地の置かれた状況を理解するとともに、日米同盟の重要性を再認識するに至りました。本当に貴重な経験をさせて頂いたと感謝しております。
 最後に、本研修を主催頂きましたJAAGAの皆様には、大変お世話になりました。そして、航空自衛隊入間基地、那覇基地の皆様、米軍嘉手納基地の皆様に心よりお礼申し上げます。
                                           以上

 
              IHIエアロスペース・富岡工場での筆者

平成23年度JAAGA嘉手納研修所感