レッド・フラッグ・アラスカ10−3は6月10日〜6月25日の間、米国アラスカ州アイルソン空軍基地及びエレメンドルフ空軍基地並びに同周辺基地・地域において日本、米国等が参加して実施された。航空総隊からは第7航空団飛行群司令平塚1佐を指揮官として、約200名が訓練に参加し、第7航空団からF−15×6機及び携SAM用追随訓練機材、警戒航空隊からE−767×1機が参加した。また、航空支援集団からはC−130×3機及びKC−767×2機が参加した(KC−767は初参加)。今回は、KC−767との空中給油を行いつつ、F−15による多数機同時在空の実戦的な訓練を実施したことが特徴であった。米軍との共同による防空戦闘訓練及び基地防空訓練は、ほぼ予定どおり実施され、高い訓練効果を得るとともに、各種の交流を通じた日米の相互理解・信頼醸成に大きな成果を得ることができたそうだ。7月1日までに全員が無事に帰国した。 (訓練部隊指揮官からの礼状は画像の下部に続く)

 


                       
礼状

日米エアフォース友好協会
会長 津曲 義光様  

 この度はレッド・フラッグ・アラスカ(RFA10-3)演習の参加にあたり、日米エアフォース友好協会様より激励品を頂戴し、ご支援いただいたことに深く御礼申し上げます。ここに、訓練の概要を報告させていただきます。
 ご承知のとおりレッド・フラッグ演習は、米国アラスカ州の広大な訓練空域を利用し、実戦的環境を再現することにより、各種航空作戦の能力向上を目的としたものです。本RFA10-3演習には、訓練を担当する米空軍のほか、米陸軍、米海兵隊などが参加して実施され、結果的に2010年度に実施するレッド・フラッグ演習の中でもっとも規模の大きなものとなりました。航空自衛隊は、F-15戦闘機6機、E-767警戒管制機1機、C-130輸送機3機及びKC-767空中給油輸送機2機、さらに基地防空携SAM部隊を派遣し、訓練に臨みました。訓練は、同時在空70機にも及ぶスケールの大きさで、それぞれの航空機が対戦闘機戦闘、空中給油、警戒管制及び戦術輸送などの役割を作戦計画に基づいて演練しました。また、基地防空携SAM部隊は、地上目標を攻撃する航空機に対し防空戦闘を実施しました。出発から帰国まで約1ヶ月に及ぶ訓練でしたが、この間器材は優秀な可動率を示し、隊員の健康状態も良好でした。訓練の進捗に従い数々の教訓を得るとともに、参加部隊間・個人間での交流も進み、相互運用性の促進と信頼性の向上につながったものと信じております。
 日米エアフォース友好協会様より頂いたお志は、隊員の士気高揚や航空自衛隊への理解促進を図るべく、部隊団結会(アイルソン)やジャパン・デイ・イベント(エレメンドルフ)に有効活用させていただきました。訓練部隊へのご高配に感謝し、あらためて御礼申し上げます。

  平成22年7月2日
  航空総隊RFA10-3参加部隊 
  訓練部隊指揮官 (第7航空団飛行群司令) 1等空佐 平塚 弘司 


レッド・フラッグ・アラスカ10−3演習の参加状況及び御礼