平成22年2月18日(木)、19日(金)、JAAGA賛助会員による那覇基地と嘉手納基地研修が実施された。法人賛助会員フィル・インフォメーション(株)の太田茂氏を研修団長、個人賛助会員の外木守雄氏を副団長とし、JAAGAから随行の小川、新井、高橋(健二)、石渡、源理事5名を含み、32歳から82歳までの幅広い年齢層の総勢36名の研修団であった。 C-1特別便運航の計らいを受け、出発地の入間基地、給油中継地の新田原基地、目的地の那覇基地・嘉手納基地での絶大なる支援を得て、タイトなスケジュールではあったが、わずか2日間での大変充実した有意義な研修となった。各部隊の運用状況の説明、戦闘機等の実機研修等を通じて、日米安全保障体制の重要性を再認識し、友好親善を図るという本研修の目的は十分に達成された。
第1日目(2月18日(木));
入間基地では、遠竹会長の見送りを受け、08:50に特別便C−1は中継地の新田原基地に向け離陸した。中継地の新田原基地に10:50、着陸し、米沢第5航空団司令から歓迎の挨拶を受け、短い時間ではあったが隊員の心尽くしの昼食を囲んで、基地主要幹部との懇談が行われた。 11:50、新田原基地を離陸し、那覇基地に向った。経路上下層に雲が広がっており、案の定小雨降る中13:30、那覇基地に到着した。早速、旧砲台跡の高台から基地の全貌を見学するとともに、基地施設全般の説明を受けた。その間、研修団長、副団長、小川理事は、平本南西航空混成団副司令及び宮川那覇基地司令を表敬した。 14:00、南混団副司令から状況説明があり、南西方面の航空防衛の現状、周辺諸国の軍事力の状況、わが国防衛の最前線として盛況な部隊づくりに邁進している状況等ついて、分かりやすく説明を受けた。基地渉外室長からも基地概要説明が行われ、基地を取り巻く防衛環境について理解を深めることができた。その後、第204飛行隊を訪問し、F15戦闘機を見学した。搭乗員に説明して頂き、緊張感溢れる任務・訓練の様子を伺うことができた。 15:30、那覇基地を出て、嘉手納基地に向かった。16:30、第18航空団渉外部の當間女史の出迎えを受け、そのまま、嘉手納基地内のバス・ツアーとなり、広い敷地内の各種施設を見学した。基地中央を走る道路で概ね二分化され、滑走路側が運用関係の事務所等、反対側が住宅、学校、運動場等となっているとのこと。四つの小学校、二つの中学校があり、規模の大きさを伺い知ることができた。 17:10、外来宿舎(Shougun
Inn)にチェック・イン。各部屋には第18航空団司令ウィルズバック准将の歓迎メッセージとサプライズ・ギフトが置いてあり、その心遣いに感激した。 17:45からのカクテル・タイムに続き、18:15から将校クラブにおいて夕食懇談会が行われた。航空自衛隊側から平本南混団副司令、宮川第83航空隊司令ほか基地主要幹部、南混団准曹士先任等、米軍側から、ウィルズバック第18航空団司令ほか基地主要幹部、第18航空団先任下士官等、そして、JAAGA沖縄支部から石津支部長、名富事務局長、総勢20名ほどの方々に参加を頂いた。 最初に、ウィルズバック准将がJAAGAの活動に対する感謝と歓迎の挨拶をされ、続いて、小川理事が研修受入に対する御礼の挨拶を行った。バッフェ・スタイルの夕食であり、和やかな雰囲気のもと懇談が進められた。アトラクションとして拳龍同志会の小・中学生7名による空手演舞が披露され、その迫力と素晴らしさに喝采の拍手が送られた。その後、太田研修団長が御礼の挨拶を述べるとともに、米軍側に戦闘機の模型のプレゼントをされた。ウィルズバック准将からは返礼としてチーム・カデナの写真が送られた。終了間際、隣室で行われた奥様方の着物着付け教室のメンバーがファッションショーを行うサプライズがあり、大いに会は盛り上がった。外木副団長の音頭により閉めの乾杯が行われ夕食懇親会は終了となった。その後、将校クラブのラウンジに移り、夜の更けるに任せ研修団員相互の懇親を深めた。20:15、夕食懇親会は終了となり、その後、将校クラブのラウンジに移り、夜の更けるに任せ研修団員相互の懇親を深めた。
第2日目(2月19日(金));
07:20、宿舎を後にし、ゴルフ場にあるティー・ハウスに向かい、バッフェ・スタイルの朝食をとった。団の先任幕僚プランク中佐と若手のオフィサー5名とテーブルを囲み、食事をしながらの懇談となり、米軍軍人との良き交流の場となった。 08:50、団司令部において、基地の活動状況について、ウィルズバック准将自らのブリーフィングを頂いた。第18航空団が米本土に駐留したことがない部隊であること、ニックネームがショウグンであり日本の将軍の精神を持っていること等の紹介の後、第18航空団の任務、重視事項、太平洋のキー・ストーンといわれる地理上の重要性、そして弾薬庫地区を含めると三沢・横田・クンサン・オサンの四基地がすっぽり入る基地の広さ、運用群・整備群・医療群・任務支援群・施設群の組織・任務、地元との交流活動状況等について細かく分かりやすく説明をされ、会員は熱心に聞き入っていた。質疑応答では、20年前に勤務されていたときとの違い、アフガニスタン等への派遣状況等についての質問があり、准将は丁寧に回答をされていた。 09:50、飛行場地区を移動しながら、プランク中佐と普久原女史から施設等の説明を受けた。滑走路北側エプロン地区には我々のためにF-15、KC-135、HH-60が並べられており、それぞれの飛行隊の搭乗員からの説明を受けた。写真撮影は一切禁止であったが、基地広報カメラマンから全員での記念写真を撮って頂いた。准将の先導で団司令部に帰る途中、サプライズであったが、F-15の離陸を間近に見ることができ皆感激していた。11:20、准将と別れを告げ、関係者の見送りを受け、嘉手納基地を後にした。 12:00過ぎ、那覇基地に着き、見晴らしの良い隊員食堂において体験喫食を行った。厚生センターで沖縄の土産を買い、売り上げに貢献した後、C-1に乗り込み、13:40、那覇基地を後にした。15:00、新田原基地に着陸し、若干の休憩を取ったが、その間コーヒーがサービスされ、心温まるもてなしにまた皆感激した。15:30、新田原基地を離陸し、16:45過ぎ、入間基地に無事着陸、二日間に亘る全日程を滞りなく終了した。各基地での熱心で心温まる支援に改めて感謝申し上げたい。 (源理事記)