JAAGAの法人・個人賛助会員による三沢基地研修が平成21年3月5日、6日の両日実施された。住重特機サービス(株)松浦正氏を団長として法人賛助会員19名、個人賛助会員14名の計33名が参加した。新井・小川・高橋(健二)・辻・源の各理事が随行したほか、三沢では丸山三沢支部長、山本事務局長が本研修を支援した。
 3月5日朝、入間基地ベース・オペレーションに集合し、C-1輸送機に搭乗し、10時に入間基地を離陸した。入間・三沢両基地、経路ともに快晴であり、快適なC-1体験搭乗となった。 三沢基地着陸後、休憩をとった後、基地幹部食堂において、北部航空方面隊副司令官尾形空将補、第3航空団司令前原空将補、北部航空方面隊司令部総務部長同席のもと、体験喫食を行い、隊員と同様の食事を味わった。 午後からは、団長以下代表が北部航空方面隊司令官入澤空将を表敬した。その後、副司令官の講話があり、日米共同訓練レッド・フラッグ・アラスカ、洞爺湖サミット、第8飛行隊改編、日露防衛交流、三沢基地綱引き大会など、同方面隊の近況について、裏話を交えながらのお話を伺った。航空自衛隊三沢基地研修に移り、最初に基地及び第3航空団の概況説明受けた。その後、ラッキーであったが、第8飛行隊のF-4ラスト・フライト・マニューバを見学することができた。警戒航空隊におけるE-2C研修、アラート地区におけるF-2のデモ・スクランブル研修、第3基地防空隊における対空火器の研修により、北の空の守りの第一線の状況について理解を深めることができた。 16時過ぎ、団長以下代表が米空軍第35戦闘航空団司令を表敬し、今回の研修でお世話になる旨挨拶を行った。宿泊は基地内の米軍外来宿舎「三沢イン」であり、米軍人同様の宿泊を体験することができた。 夕刻、米空軍オフィサーズ・クラブにおいて、米空軍からは、第35戦闘航空団司令スティルウェル大佐以下主要幹部、空自からは、北部航空方面隊司令官、北部警戒管制団司令早坂空将補以下主要幹部が参加して、JAAGA主催の夕食会が開催された。カクテル・タイムに続くディナーでは、団長挨拶の際には司会の小川理事が急遽、通訳を買ってでたり、入沢空将、スティルウェル大佐ともにジョークを交えながらのスピーチをされたり、また、帆足会員が自作のF-100戦闘機の鉛筆画を大佐に贈呈するなど、終始和やかな雰囲気のもと、友好親善の環が広げられた。会員はその後、市内に繰り出し、相互の親交を深めたとのことであった。
 翌6日朝、スティルウェル大佐主催による朝食会がオフィサーズ・クラブにおいて行われ、バイキングの朝食を満喫した。食事後は、クラブ内の各ルーム、施設を見学し、その充実振りに感心させられた。その後、米軍基地内の諸施設を車窓から見て回った。屋内遊技場ウィーゼルズ・デンの中に入り、子供遊技場、パター・ゴルフ場、ミニ・サッカー場、レンタル・ショップ等を見学し、家族サービス、レクリエーション支援などに積極的に取り組んでいる姿、熱意を実感することができた。 10時半過ぎから、第35戦闘航空団司令部において、同団の概況説明が行われ、その任務の重要性とともに、米軍と地元周辺住民との友好関係の向上に努めておられる状況を理解することができた。団司令からは、JAAGAには在日米空軍と航空自衛隊、しいては日米の架け橋としての活躍を期待している旨の挨拶があった。その後、格納庫に移動し、F-16戦闘機及び搭載武器、弾薬等の展示を見学した。団司令自らの説明に感銘を受けるとともに、F-16戦闘機に、皆、高い関心を示し興味津々に見入っていた。 昼食は、オフィサーズ・クラブにおいてJAAGAメンバーのみでの、大きなサンドイッチを頬張っての会食であった。休憩を挟み、搭乗手続きを済ませた後、14時、C-1にて三沢基地を離陸し、帰路に着いた。15時半過ぎ、雨降る中、入間基地に到着し、本研修は幕を閉じた。
 本研修は、日米の三沢基地双方からの積極的かつ心温まる支援のもとに行われ、通常の研修ではなかなか設定できない、JAAGAの研修だからこそできたと思われる内容が随所にあり、研修者一同、三沢基地の日米両部隊の状況について理解を深め、また友好親善を図るという研修目的を十分に達成することが出来た。準備段階から実行段階に至るまで、三沢基地所在日米両部隊から賜ったご支援・ご協力に深く感謝申し上げたい。  (源理事記)

追記 : 丸紅エアロスペース(株)青柳尚隆氏からの所感文

 

'08・賛助会員の三沢基地研修