日米共同救難訓練(コープ・エンジェル09-1)は、平成21年2月9日から13日の間、日米それぞれの救難能力の向上を図るため、航空自衛隊側:那覇救難隊長 立川重行2等空佐、米空軍側:第31救難中隊長ジェイソン・ピファ空軍少佐、第33救難中隊長ジョン・トランプフェラー空軍中佐をそれぞれ訓練統制官として、那覇基地、嘉手納基地、浮原訓練場周辺空海域等において実施された。

 航空自衛隊からは、航空救難団那覇救難隊及び那覇ヘリコプター空輸隊を中心とした隊員約150名、米空軍は嘉手納基地に所在する第31救難中隊及び第33救難 中隊を中心とした隊員約150名の合計約300名が参加した。航空機は、空自のU-125A、UH-60J、CH-47J、米空軍のHH-60G、C-130が使用された。 訓練は、平時に航空機が墜落したという想定での搭乗員の救出(昼間及び夜間)や、津波を想定した海岸付近での大量負傷者発生による捜索救助というシナリオで行われた。特に、4日目に行われた大量負傷者救助の訓練では、陸上や洋上に日米約35名の遭難者役の隊員を実際に配置し、航空救難団所属の救難員(メディック)や米空軍第31救難中隊所属のパラ・レスキューマン(PJ)が、迅速に負傷者をトリアージ(治療優先順位の選別)し、各ヘリコプターへ収容していった。この数年間で養成された救急救命士の資格を持つ救難員は、この訓練でさらにスキルアップするとともに、日米の両救難隊員は相互に理解を深めていた。 訓練を視察した航空救難団司令滝脇 博之空将補は、「日米それぞれの通信方法や専門用語、装備品の違いを学び、更なる能力の向上と相互連携を図ることができるため、このような訓練は大変意義のあるものである。」と述べた。コープエンジェルは、今回が25回目である。 訓練状況のスライドはリンク部をクリック下さい。  (記事、スライド : 航空救難団那覇救難隊提供)

注)当該訓練に対して当協会は激励品を贈った。


日米共同救難訓練 (Cope Angel '09-1)