JAAGA主催の賛助会員三沢基地研修は、平成19年11月28日、29日の両日実施された。参加したのは、(株)IHI百合賢祐氏を団長とする法人賛助会員14名、個人賛助会員5名の計19名であり、JAAGAからは奈良常務理事ほか4名が同行し、現地で小澤三沢支部長、山本事務局長が懇親会に参加した。
 今回はC-1輸送機の搭乗ができず、28日12:30JR三沢駅への現地集合という初めての形で研修が開始された。新井常務理事の事前の綿密な連絡調整が功を奏し、全員予定通り集合した。天候は極めて良好で、北部航空方面隊副司令官内田空将補への表敬(司令官入澤空将は不在)の後、副司令官より最近のスクランブルの状況など同方面隊及び三沢基地に関する概況説明を受けた。以降、第3航空団における基地司令若林空将補への表敬、団及び基地の概況説明受け、アラート地区でF-2のデモ・スクランブル研修、三沢管制隊で管制塔及びラプコン・センタ研修、警戒航空隊におけるE−2C研修により、空の守りの第一線の状況について理解を深めることができた。宿泊は基地内の米軍外来宿舎であり、チエック・インの後、米軍オフィサーズ・クラブにおいてJAAGA主催の懇親会を開催した。米空軍からは、第35戦闘航空団司令オショーネシィ大佐が出張のため不在であったが、副司令マローン大佐以下の主要幹部、米海軍三沢航空基地隊司令ラッシュ大佐、空自から内田北空副司令官、若林3空団司令以下の主要幹部が参加された。カクテル・タイムに続くディナーでは、司会の山本常務理事が百合団長と若手の(株)IHIエアロスペース緒方氏に英語でスピーチを求めるなど、和やかな懇談となり、親善の環が広がった。2次会はJAAGA会員全員で市内に出て、山本理事及び奈良理事の軽妙な仕切りのもと、更なる質疑応答で理解と懇親を深めることが出来た。 翌29日は先ず米軍も交えた朝食会。それから、第35戦闘航空団司令部において同団の概況説明を受け、引き続きF16及び搭載弾薬・ミサイル研修、エンジン・テストセルでのF110エンジンのアフター・バーナ試運転の研修を実施した。その後、バス・ツアーで基地内主要施設を巡った。チャペル、娯楽施設等も研修でき、米軍基地の状況について理解を深めた。研修全てに副司令マレーン大佐が同行し、説明を実施していただいた。米軍研修を終えた後、空自の基地食堂で入澤北空司令官も加わった基地主要幹部との会食の場が設けられ、帆足副団長(人賛助会員)が御礼のスピーチを実施した。帰路は往路と同じくJR利用し帰途についた。本研修では通常の研修ではなかなか設定できない内容が含まれており、研修者一同、三沢基地の日米両部隊の状況について理解を深め、また友好親善を図るという研修目的を十分に達成出来た。三沢基地所在の日米両部隊の積極的な研修支援に感謝したい。阿形女史緒方氏の研修所感と酒井会員作成のアルバム(その1その2)が投稿された。   (高橋健才理事記)

'07 賛助会員の三沢基地研修