平成18年10月11日(水)、JAAGA賛助会員の米軍横田基地研修が実施された。今まで正会員の横田基地研修は行われていたが、賛助会員を対象としたものは今回が初めてであった。研修団長を市川雅也氏(三菱重工)とし、法人賛助会員20名、個人賛助会員6名、そして、 JAAGA役員では榎、宇都宮、高橋、坂東、源の各理事が参加した。 JR福生駅に10時集合であったが、早くから集合が完了し、本研修に対する参加者の関心の高さが感じられた。予定通り10時半から、第5空軍司令部において、第5空軍作戦副部長マック・ウィリアム大佐を長とし、関係参謀も多数陪席する中、第5空軍の概要説明が行われた。
 第5空軍の任務、組織の概要から始まり、コープ・サンダー演習、イラク復興支援活動、インド洋津波救援活動等においても日米の強い同盟関係が証明されていること、在日米軍が地域社会にも貢献していること、そして、テロリズム、北朝鮮等の潜在的脅威のことが説明され、米軍の前方展開が抑止力となり、この地域における平和と安全を保つために寄与していることが強調された。また、第5空軍の各航空団の戦闘能力の概要が説明され、常に高い戦闘能力態勢を維持していることに言及し、更には、将来のこととして、日米再編協議合意事項に関連して、横田管制空域の柔軟な使用、分散訓練の構想、航空総隊司令部の移転、 BMDの話題が説明された。そして最後に、日米同盟が極東の平和、繁栄、安全のために不可欠であり、日米関係、米空軍と空自との関係の重要性が強調された。 賛助会員は、これらの説明を大変興味深く聴いており、質疑応答では、日米同盟の重要性、周辺国の脅威等に関する質問を積極的に行っていた。作戦副部長、あるいは、関係参謀からの適切な応答もあり、日米安全保障体制の重要性を再認識するのに極めて有意義な説明であった。その後、12時から将校クラブで昼食会となり、5つの各テーブルでは、それぞれ通訳が配置されたこともあり、会話が弾み、友好親善の1時間がアットという間に過ぎた。また席上、JAAGAからの記念の盾が米軍側に手渡された。食事後は、まず、ランプ地区にあるC-130、C-21、UH-1の各航空機を見学し、続いて、バスに乗車しての基地内ツアーが行われ、広報担当者から主要施設の説明を受けた。最後には、 AFN(Arms Forces Network)の放送施設を見学(この間、研修団長は第5空軍副司令官を表敬)し、研修は終了となった。
 10時から15時半までのタイトなスケジュールであったが、研修の目的は十二分に達成でき、特に、司令部参謀の皆さんの生の声を聞き、日米関係、米空軍と空自との関係の重要性を研修者が肌身で感じ取れたのは、賛助会員にとって極めて有意義であったものと確信する。研修者から日帰りであったが研修内容が充実しており、日米の同盟の重要性を良く理解できた、と多くの声があった。(源理事記)

 

平成18年度、賛助会員の横田基地研修